- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
前歯の角度(トルク)が横顔に与える影響
2026年03月17日

「前歯を引っ込めたいです」
カウンセリングでよくいただくご希望です。
でも実は、
横顔の印象を左右するのは
“前歯の位置”だけではありません。
重要なのは
前歯の“角度”です。
今日は少し専門的に、
「トルク」という概念をわかりやすく解説します。
■ トルクとは何か?
矯正でいう「トルク」とは、
歯の“根の角度”をコントロールすることです。
歯は見えている部分(歯冠)だけでなく、
骨の中に“歯根”があります。
つまり、
・歯が前に出て見える
・歯が内側に入って見える
この違いは
単なる位置移動ではなく、
歯全体の傾き(角度)が関係しています。
■ なぜ角度が横顔に影響するのか?
横顔は
・鼻
・上唇
・下唇
・顎
で構成されています。
前歯が前方に傾いていると、
唇はその上に乗るため、自然と前に押し出されます。
逆に、
歯をただ後ろに“平行移動”するだけでは、
理想的な口元にはなりません。
大切なのは
✔ 歯冠の位置
✔ 歯根の位置
✔ 唇とのバランス
これらを総合的に設計することです。
■ 引っ込めすぎるとどうなる?
ここが専門的なポイントです。
トルクを過剰にかけると、
・口元が痩せた印象になる
・老けて見える
・ほうれい線が強調される
ことがあります。
矯正は「引っ込めればいい」わけではありません。
横顔の立体感を残す設計が必要です。
■ マウスピース矯正でトルクは動かせる?
よくある質問です。
答えは
可能です。
ただし、
・どのくらいの移動量が必要か
・骨の厚みは十分か
・歯根の位置は安全か
を診断する必要があります。
ここを考えずに
“見た目だけ”で動かすのは危険です。
■ 横顔を整えるために本当に必要なこと
横顔改善において重要なのは
-
前歯の前後位置
-
前歯の角度(トルク)
-
骨格とのバランス
この3つです。
数ミリ、数度の違いでも
写真でははっきり差が出ます。
だからこそ、
治療計画の段階で
「どの角度に仕上げるか」
を設計することが重要になります。
■ まとめ
横顔を変えるのは
“歯を引っ込めること”ではありません。
前歯の角度をどう設計するかです。
トルクは専門的な概念ですが、
実は横顔の印象を左右する非常に重要な要素です。
もし、
・横顔を整えたい
・口元の突出感を改善したい
・でも不自然にはしたくない
そんな方は、
「角度まで設計できるか」を
ぜひチェックしてみてください。






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