- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
筋トレ中でも矯正できる?ワイヤー矯正・マウスピース矯正への影響を解説
2026年06月21日
筋トレ中でも矯正できる?ワイヤー矯正・マウスピース矯正への影響を歯科医師が解説
「筋トレをしているけど矯正治療はできる?」
「ベンチプレスで食いしばったらワイヤーが外れない?」
「マウスピース矯正中にジムへ行っても大丈夫?」
筋トレが習慣になっている方から、このような質問をいただくことがあります。
特に高重量を扱うトレーニングでは強く食いしばる場面が多いため、
「矯正装置が壊れないか心配」
という声も少なくありません。
結論から言うと、
ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも筋トレは基本的に可能です。
ただし、知っておきたい注意点もあります。
今回は、筋トレと矯正治療の関係、装置への影響、気を付けるべきポイントについて詳しく解説します。
矯正中でも筋トレはできる?
まず最も多い疑問からお答えします。
矯正治療中でも筋トレは基本的に問題ありません。
実際に、
- ボディビルダー
- パワーリフター
- フィジーク選手
- スポーツ選手
など、多くの方が矯正治療を受けています。
筋トレをしているから矯正ができないということはありません。
ワイヤー矯正中の筋トレは危険?
ワイヤー矯正中に心配されるのが、
強い食いしばりによる装置への影響
です。
高重量のスクワットやデッドリフトでは、
無意識に歯を強く噛みしめることがあります。
そのため、
- ブラケットが外れる
- ワイヤーが変形する
のではないかと不安になる方もいます。
実際には大きな問題は少ない
矯正装置は日常生活を想定して設計されています。
そのため、
通常の筋トレで簡単に壊れることはありません。
歯科医師の中には、
「全く壊れることはない。どうやって壊れるんだろう。」
と話す先生もいるほどです。
もちろん、
絶対に外れないとは言えません。
しかし、
筋トレそのものが原因でトラブルになるケースは多くありません。
装置が外れる可能性はゼロではない
ただし注意点もあります。
例えば、
- 極端に強い食いしばり
- 歯ぎしり傾向
- 元々接着力が弱くなっていたブラケット
などがある場合、
装置が外れる可能性はあります。
しかしこれは筋トレ特有というより、
日常生活でも起こり得るトラブルです。
過度に心配する必要はありません。
マウスピース矯正中の筋トレはどう?
マウスピース矯正を検討している方からも、
同じ質問を受けます。
結論として、
マウスピース矯正中も筋トレは問題なく行えます。
マウスピースが傷むことはある?
高重量トレーニング時には、
マウスピースを噛み込む力が強くなります。
その結果、
- 表面が毛羽立つ
- 小さな傷が入る
ことがあります。
しかし、
通常の使用範囲であれば治療に大きな影響はありません。
実際には、
交換時期まで問題なく使用できるケースがほとんどです。
筋トレ中はマウスピースを外した方がいい?
患者さんから、
「ジムでは外した方がいいですか?」
と聞かれることがあります。
基本的には、
装着したまま筋トレを行って問題ありません。
むしろ長時間外してしまうと、
装着時間不足になる可能性があります。
マウスピース矯正では、
1日20〜22時間程度の装着が推奨されることが多いため、
トレーニングのたびに外す必要はありません。
スポーツ用マウスピースとの違い
ここで混同されやすいのが、
スポーツマウスガードです。
矯正用マウスピースは、
歯を動かすための装置です。
一方、
スポーツマウスガードは衝撃から歯を守るための装置です。
役割がまったく異なります。
格闘技やラグビーなど接触スポーツの場合は、
担当医と相談しながら対応する必要があります。
筋トレによって歯の動きが変わることはある?
これもよくある質問です。
結論として、
筋トレによって矯正治療の効果が落ちることは基本的にありません。
筋肉量が増えたからといって、
歯の動きが悪くなるわけではありません。
また、
プロのボディビルダーやアスリートでも矯正治療は行われています。
そのため、
筋トレと矯正治療は十分両立可能です。
筋トレをしている人が気を付けるポイント
水分補給をしっかり行う
筋トレ中は口が乾燥しやすくなります。
特にマウスピース矯正中は、
口腔内が乾燥すると不快感が強くなる場合があります。
歯ぎしりや食いしばりに注意
普段から食いしばりが強い人は、
担当医へ相談しましょう。
装置に異常があれば早めに受診
- ブラケットが外れた
- ワイヤーが飛び出した
- マウスピースが割れた
などの症状があれば早めに連絡しましょう。
矯正と筋トレは十分に両立できる
筋トレをしていると、
矯正治療に不安を感じる方もいます。
しかし実際には、
筋トレが理由で矯正治療を諦める必要はありません。
ワイヤー矯正もマウスピース矯正も、
通常のトレーニングであれば問題なく継続できます。
重要なのは、
装置の状態を確認しながら適切に管理することです。
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平澤先生 | 矯正歯科医 (@riyondoru) | TikTok
まとめ
筋トレ中でも矯正治療は基本的に問題なく行えます。
ワイヤー矯正では強い食いしばりによって装置が外れる可能性はゼロではありませんが、多くの場合は心配ありません。
また、
マウスピース矯正も筋トレによる大きな影響はなく、
多少の摩耗や毛羽立ちが起こる程度です。
筋トレと矯正治療は十分に両立可能ですので、
不安がある場合は担当医に相談しながら、自分に合った方法で治療を進めていきましょう。






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