- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
「毎日つけています」の落とし穴。装着時間を実際に計算してみましょう
2026年09月13日
「マウスピースは毎日ちゃんとつけています!」
マウスピース矯正の診療をしていると、患者さんからよく聞く言葉です。
もちろん、毎日きちんと装着することはとても大切です。
でも、ここで一度考えてみてください。
「毎日つけている」=「必要な時間つけている」
とは限りません。
マウスピース矯正では、装着している「日数」だけではなく、1日の中で実際に何時間装着しているのかが重要です。
秋葉原リヨンドール歯列矯正歯科クリニックでは、1日22時間のマウスピース装着を推奨しています。
今回は、実際の生活を例にしながら、装着時間を計算してみましょう。
目標は「1日22時間」の装着
マウスピース矯正では、食事や歯磨きなどのときにマウスピースを外すことがあります。
つまり、24時間ずっと装着するわけではありません。
当院では、1日22時間の装着を推奨しています。
24時間から22時間を引くと、
24時間-22時間=2時間
つまり、1日の中でマウスピースを外している時間は、合計2時間程度に収めることが一つの目安になります。
「食事のときだけ外しているから大丈夫」
と思っていても、実際に計算すると意外と2時間を超えていることがあります。
「食事のときだけ外しています」という人の場合
例えば、こんな生活をしているとします。
朝食
30分
昼食
45分
夕食
45分
ここまでで、
30分+45分+45分
=120分
つまり、2時間です。
これだけなら、1日の装着時間は、
24時間-2時間
=22時間
となります。
当院が推奨する22時間を確保できます。
ただし、ここに「ちょっとした外し時間」が加わるとどうでしょうか?
「ちょっとだけ」が積み重なると22時間を切ってしまう
例えば、
「コーヒーを飲むから外そう」
「少し休憩するから外しておこう」
「食後、歯磨きするまで外しておこう」
「あとでつければいいや」
こうした時間が積み重なることがあります。
例えば、
朝食 30分
昼食 45分
夕食 45分
コーヒー 15分
その他 20分
合計すると、
155分=2時間35分
です。
24時間-2時間35分
=21時間25分
本人は、
「毎日ちゃんとつけています」
と思っていても、実際には22時間を下回っていることになります。
「たった15分」でも毎日続けば大きな差に
特に注意したいのが、
「15分くらいなら大丈夫」
という感覚です。
例えば、食事以外に毎日15分余計にマウスピースを外していたとします。
15分×7日
=105分
1週間で1時間45分です。
1か月続けば、さらに大きな時間になります。
もちろん、1回15分外したからといって、それだけで治療がうまくいかなくなるという単純な話ではありません。
しかし、マウスピース矯正は毎日の積み重ねで歯を少しずつ動かしていく治療です。
だからこそ、「少しくらい」という習慣を放置しないことが大切です。
「毎日つけている」と「22時間つけている」は違います
ここが今回、一番お伝えしたいポイントです。
患者さんが言う、
「毎日つけています」
という言葉には、
「忘れずに装着しています」
という意味が含まれていることが多いです。
しかし、治療を考えるうえでは、
「実際に1日何時間装着しているのか」
という視点が必要になります。
例えば
Aさん
毎日装着している
→ 1日22時間装着
Bさん
毎日装着している
→ 1日20時間30分装着
どちらも「毎日つけています」と答えるかもしれません。
でも、実際の装着時間には1時間30分の差があります。
だからこそ、当院では「毎日つけていますか?」だけではなく、実際の装着状況や歯の動きも確認しながら治療を進めることを大切にしています。
間食が多い人は特に注意
マウスピース矯正で装着時間が短くなりやすいのが、間食や飲み物の回数が多い方です。
例えば、
朝食 30分
昼食 45分
おやつ 20分
コーヒー 15分
夕食 45分
歯磨きなど 20分
これだけでも、
30+45+20+15+45+20
=175分
約2時間55分です。
24時間-2時間55分
=21時間5分
となります。
「食事のときだけ外している」という感覚でも、回数が増えると22時間を確保するのが難しくなることがあります。
では、どうすれば22時間を確保できる?
ポイントは、「外している時間をなるべくまとめる」ことです。
例えば
- 食事のときに外す
- 食後に歯磨きをする
- 歯磨きが終わったらすぐ装着する
- 必要以上に外したままにしない
- 「あとでつけよう」をなくす
という習慣を作ることです。
特に
「外している時間」ではなく「装着している時間」を意識する
ことをおすすめします。
一度、自分の1日の装着時間を計算してみましょう
今日から簡単にできるチェック方法があります。
まず、マウスピースを外している時間を書き出してみてください。
朝
朝食:__分
歯磨き:__分
昼
昼食:__分
歯磨き:__分
夜
夕食:__分
歯磨き:__分
その他
間食:__分
飲み物:__分
その他:__分
すべて足して、
24時間-外していた時間=実際の装着時間
を計算します。
そして
「22時間以上になっているか?」
を確認してみましょう。
マウスピースが合わないときは「装着時間」も見直してみる
「最近、マウスピースが浮いている」
「予定通りに歯が動いていない気がする」
そんなときには、まず普段の装着時間を振り返ってみることも大切です。
ただし、マウスピースが合わない原因は、装着時間だけとは限りません。
歯の動き方やマウスピースのフィット、治療計画など、さまざまな要因が関係することがあります。
そのため、自己判断で無理に次のマウスピースへ進めるのではなく、必要に応じて歯科医院で確認することが大切です。
「毎日つけています」から「1日22時間つけています」へ
マウスピース矯正は、自分で取り外せることが大きなメリットです。
食事や歯磨きのときに外せるため、日常生活にも取り入れやすい治療です。
一方で、取り外せるからこそ、自分自身で装着時間を管理することが重要になります。
「毎日つけています」という意識から、もう一歩進んで、
「私は1日22時間を目標に装着しています」
という意識を持ってみてください。
装着時間を数字で考えるだけでも、普段の何気ない「ちょっと外しておこう」という時間に気づくことができます。
秋葉原リヨンドール歯列矯正歯科クリニックでは、装着時間だけでなく歯の動きも確認します
秋葉原リヨンドール歯列矯正歯科クリニックは、マウスピース矯正を専門とする歯科クリニックです。
マウスピース矯正は、ただマウスピースを装着していればよいというものではありません。
治療計画に沿って歯が動いているか。
マウスピースがきちんとフィットしているか。
装着時間は十分に確保できているか。
予定しているステップへ問題なく進めているか。
こうした点を確認しながら治療を進めていくことが大切です。
もし、
「毎日つけているけど22時間つけられているかわからない」
「マウスピースが浮いてきた」
「次のマウスピースが合わない」
「思ったように歯が動いていない気がする」
という方は、一度ご自身の装着時間を計算してみてください。
「毎日つけています」から、「1日22時間つけています」へ。
この意識の違いが、マウスピース矯正の装着習慣を見直すきっかけになります。
まとめ
✔ 秋葉原リヨンドール歯列矯正歯科クリニックでは1日22時間の装着を推奨
✔ 「毎日つけている」だけでは、実際の装着時間は分からない
✔ 24時間のうち、外している時間を合計してみることが大切
✔ 食事以外の「ちょっと外している時間」が積み重なると22時間を下回ることがある
✔ 間食や飲み物の回数が多い人は特に注意
✔ マウスピースが合わない場合は、装着時間以外の原因も考えられる
✔ 「毎日」ではなく「1日22時間」を意識することが大切
マウスピース矯正は、毎日の小さな積み重ねが治療を支えます。
今日一度、あなたの「実際の装着時間」を計算してみてはいかがでしょうか?






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