
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
マウスピースが慣れるまでの違和感はどんな感じ?
2025年02月10日
今回はマウスピース矯正中に感じられる違和感についてお話します。
マウスピース矯正(インビザラインなど)を始めたばかりの頃には、さまざまな違和感があることがあります。以下にその主な違和感や感じる可能性のある症状を説明します。
1. 歯の圧迫感や痛み
- 原因:マウスピースは歯を少しずつ動かすため、矯正を始めたばかりの時やマウスピースを新しく交換した時に、歯に圧力を感じることがあります。この圧力により、歯が軽く痛むことがあります。
- 対処法:痛みは通常数日で収まることが多く、痛みがひどい場合は、市販の痛み止めを使うことができます。
2. 違和感や異物感
- 原因:マウスピースが口の中に入ると、最初は「異物感」を感じることがあります。これは、歯にフィットしていない部分があったり、マウスピースが口の中に圧迫を与えるためです。
- 対処法:違和感は時間とともに慣れてくることがほとんどです。しばらく使用することで自然に感じなくなります。
3. 話しづらさ
- 原因:マウスピースを装着した状態で話すと、舌が少し動かしづらくなり、普段と異なる発音や発声になることがあります。
- 対処法:最初は少し話しづらいかもしれませんが、慣れるにつれて問題なく話せるようになります。口の中での発音練習をすると良いです。
4. 口内の痛みや刺激
- 原因:マウスピースの縁が歯茎や口の内側に当たって、痛みや小さな傷ができることがあります。
- 対処法:マウスピースを装着する前に、口内の角が鋭くないか確認し、必要に応じて歯科医に相談して調整をしてもらうことができます。また、マウスピースの内側を軽く削ってもらうことも可能です。
5. 食事や飲み物に対する制限
- 原因:食事や飲み物の前にマウスピースを外す必要があり、その手間が最初は面倒に感じるかもしれません。食事中や飲み物を飲んでいるときにマウスピースをつけることはできません。
- 対処法:慣れてくると、食事や飲み物を取るタイミングでマウスピースを外すことが習慣になります。また、外した後はすぐにマウスピースを洗うよう心がけると清潔に保てます。
6. 唾液の分泌が増える
- 原因:マウスピースを装着すると、口内に異物があるため、唾液の分泌が一時的に増えることがあります。
- 対処法:唾液が多くなることは自然なことですが、時間が経つにつれて落ち着いてきます。
7. マウスピースの臭い
- 原因:マウスピースを長時間使用していると、口の中に残った食べかすや細菌が原因で臭いが発生することがあります。
- 対処法:定期的にマウスピースを洗浄することが重要です。専用の洗浄液や水でしっかりと清掃しましょう。
慣れるまでの期間
マウスピース矯正に慣れる期間は人それぞれですが、一般的には数日から1週間程度で違和感が少なくなり、快適に感じるようになることが多いです。ただし、痛みや違和感が長引く場合は、矯正歯科医に相談して調整が必要かもしれません。
マウスピース矯正を始めたばかりの頃は、少しの違和感や不安を感じるかもしれませんが、続けて使用することでその効果を実感し、だんだんと快適になっていきます。