
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
歯は消耗品?
2025年02月10日
歯は消耗品って知っていましたか?
今回は歯のすり減り方と対策について解説していきます。
⚪︎歯ぎしりによる摩耗
子供から大人まで誰もが睡眠中、無意識に歯ぎしりをします。
自覚がある方で約40分ほど、無い方でも約20分ほど歯ぎしりをしていると
言われています。しかも瞬間的に自分の体重以上の力がかかるそうです。
上の歯と下の歯が噛み合って力がかかるのでエナメル質が
摩耗してしまいます。
歯ぎしりの種類は
・タッピング
・グラインディング
・クレンチング
などがあります。
⚪︎どんな歯ぎしり?
①タッピング
下顎を上下に動かすためカチカチといった音がなる
特徴があります。強弱は個人差があります。
②グラインディング
上下の歯を左右に擦り合わせます。
ギリギリといった音がなる特徴があります。
③クレンチング
上下の歯を強く噛み締めます。
仕事やスポーツなど日常でも食いしばる癖が
ある方は就寝中も起こりやすいと言われています。
歯ぎしりの原因は諸説ありますが、なかでも身体的、精神的な
ストレスを歯ぎしりによってリリースしていることが
わかってきています。
特に歯並びや噛み合わせが悪いところは
歯のすり減りや負担が大きいです。
なのですり減りを減らす対策が必要です。
⚪︎すり減りを緩徐にする対策は?
①歯科矯正治療
それぞれ1本ずつ役割のある歯を正しい位置に動かし
歯ぎしりをしても擦り減りにくい安全な噛み合わせを作ります。
歯並びを綺麗にするだけでない、噛み合わせ専門医などに相談するといいでしょう。
②ナイトガード
就寝中にナイトガードを装着して直接歯と歯がぶつからないようにしましょう。
歯科医院で自分の歯型に合わせたものを作成しましょう。
歯ぎしりは誰にでも起こる生理現象で止めることはできません。
定期的に歯科検診を受け、歯のすり減りや
不正咬合を歯科医師に確認してもらいましょう。