矯正で8本抜歯は多すぎる?親知らず4本+小臼歯4本を抜く理由を解説 

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平澤 建太朗
平澤 建太朗
この記事の監修者
医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。

矯正で8本抜歯は多すぎる?親知らず4本+小臼歯4本を抜く理由を解説 

2026年06月15日

矯正で8本抜歯は多すぎる?親知らず4本+小臼歯4本を抜く理由を歯科医師が解説

「矯正相談に行ったら8本抜歯が必要と言われた…」

「親知らず4本だけじゃなく、さらに4本も抜くの?」

「そんなに抜いて本当に大丈夫?」

矯正相談で抜歯を提案されると、多くの方が不安になります。

特に、

親知らず4本+小臼歯4本=合計8本抜歯

と言われると、

「抜きすぎでは?」

と感じるのも当然です。

しかし実は、この治療計画は決して珍しいものではありません。

今回は、矯正治療で8本抜歯が提案される理由や、抜歯矯正と非抜歯矯正の違い、治療計画を判断する際のポイントについて詳しく解説します。


矯正で8本抜歯は一般的なの?

結論から言うと、

親知らず4本+小臼歯4本の合計8本抜歯は、矯正治療では珍しくありません。

もちろん全員が抜歯するわけではありません。

実際には、

  • 抜歯矯正:約4割
  • 非抜歯矯正:約6割

程度という医院もあります。

つまり、

抜歯しない患者さんの方が多い一方で、

抜歯矯正自体は決して特殊な治療ではないのです。


なぜ8本も抜く必要があるのか?

まず理解しておきたいのは、

矯正治療の目的は歯を抜くことではなく、歯を正しい位置へ並べること

です。

抜歯はそのための手段に過ぎません。


理由① 歯を並べるスペースが足りない

最も多い理由が、

歯列のスペース不足

です。

歯並びがガタガタしている状態を

「叢生(そうせい)」

と呼びます。

叢生が強い場合、

歯を並べるスペースが足りません。

そのため、

小臼歯を抜歯してスペースを確保することがあります。


理由② 前歯を後ろへ下げたい

出っ歯の改善では、

前歯を後方へ移動させる必要があります。

しかし、

歯は空いている場所にしか動きません。

そのため、

小臼歯を抜歯して前歯を下げるためのスペースを作ることがあります。


理由③ 親知らずが将来的なリスクになる

親知らずは必ずしも抜歯が必要とは限りません。

しかし、

  • 横向きに生えている
  • 半分埋まっている
  • 将来的に炎症リスクがある
  • 歯の移動を妨げる可能性がある

場合には予防的に抜歯することがあります。

その結果、

親知らず4本+小臼歯4本で合計8本になることがあるのです。


「8本抜歯=重症」ではない

患者さんが誤解しやすいポイントがあります。

それは、

抜歯本数=歯並びの重症度

ではないということです。

例えば、

前歯をしっかり後退させたい場合、

それほど歯並びが悪く見えなくても抜歯が必要になることがあります。

逆に、

見た目はガタガタでも非抜歯で対応できるケースもあります。

重要なのは、

  • 歯並び
  • 骨格
  • 横顔
  • 咬み合わせ

を総合的に診断することです。


非抜歯矯正という選択肢はないの?

最近は、

「できるだけ歯を抜かない矯正」

を希望される患者さんが増えています。

もちろん、

非抜歯矯正が可能な症例もたくさんあります。


歯列を横に広げる

歯列弓を拡大し、

スペースを確保する方法です。


IPR(ディスキング)

歯と歯の間をわずかに削り、

スペースを作る方法です。


奥歯を後方移動する

アンカースクリューなどを利用して、

歯列全体を後ろへ動かす方法です。


非抜歯矯正にも限界がある

ここで重要なのが、

非抜歯が必ずしも正解ではない

という点です。

無理に非抜歯で進めると、

  • 前歯が出る
  • 口元が突出する
  • 歯肉退縮のリスクが上がる
  • 後戻りしやすくなる

場合があります。

そのため、

「抜きたくない」

だけで治療法を選ぶのは危険です。


抜歯矯正のメリット

前歯をしっかり下げられる

口元の突出感を改善しやすくなります。


歯並びが安定しやすい

無理な拡大を避けられるため、

長期的な安定につながる場合があります。


咬み合わせを整えやすい

上下のバランスを調整しやすくなります。


抜歯矯正のデメリット

抜歯が必要

外科処置への不安があります。


治療期間がやや長くなることがある

抜歯スペースを閉じる時間が必要になります。


腫れや痛みが出る場合がある

特に親知らず抜歯では一時的な症状が出ることがあります。


本当に抜歯が必要か判断する方法

もし不安があるなら、

担当医に次のことを聞いてみましょう。


なぜ抜歯が必要なのか?

「スペース不足なのか」

「前歯を下げるためなのか」

理由を明確に確認します。


非抜歯ではどうなるのか?

抜歯した場合としない場合の違いを聞いてみましょう。


シミュレーションを見せてもらう

最近は3Dシミュレーションが可能な医院も増えています。

視覚的に比較すると理解しやすくなります。


セカンドオピニオンは受けてもいい?

もちろん問題ありません。

むしろ、

8本抜歯という大きな決断だからこそ、

納得するまで相談することが大切です。

大学病院の矯正歯科や矯正専門医院で意見を聞くことで、

安心して治療を始められる場合もあります。


🎥 関連動画:TikTokで詳しく解説しています!

今回の記事の内容は、TikTokでも動画でお話ししています。

ぜひこちらもチェックしてみてください👇

平澤先生 | 矯正歯科医 (@riyondoru) | TikTok

まとめ

矯正治療で提案される

親知らず4本+小臼歯4本=合計8本抜歯

は決して珍しい治療ではありません。

特に、

  • 歯並びのガタつきが強い
  • 前歯を後退させたい
  • 口元の突出感を改善したい

場合には一般的な選択肢のひとつです。

ただし、大切なのは本数ではなく、

「なぜその抜歯が必要なのか」を理解することです。

抜歯矯正にも非抜歯矯正にもメリット・デメリットがあります。

不安がある場合は担当医に詳しく説明を求めたり、セカンドオピニオンを活用したりして、納得した上で治療をスタートしましょう。

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