マウスピース矯正中の食事制限とは?
2021年07月16日
マウスピース矯正中の食事制限
当院で取り扱っているマウスピース矯正は、ワイヤー矯正と異なり、取り外しのできる矯正器具です。ただし、食事と歯磨き以外は基本的に装着する事が望ましいとされています。(当院では1日22時間以上の装着をお願いしております。)
そのため、マウスピース治療中には、ジュースなどを飲む場合一回マウスピースを外し、飲んでからまた装着するという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、そんなマウスピース矯正中に関する、飲み物・食べ物についてお話ししていきたいと思います。
マウスピース矯正中の食事制限について

マウスピース矯正では装置の取り外しが可能であるため、矯正治療中でも食事制限はありません!
ワイヤー矯正では、「キャラメルのような粘着性の強いもの」や「ハンバーガーなどの丸かじりするもの」、「極度に硬い食べもの」などを控える必要がありますが、マウスピース矯正は装置に影響がないためこのような避けないといけない食品はないのです。
ただし、特にマウスピースを交換してすぐの時などは、歯に痛みが出ることが多いため、こういった歯に痛みのある時には、硬いものは控えるようお伝えしています。歯に痛みのある時に硬いものを噛んでしまうと、痛みが増してしまう可能性があるからです。
歯に痛みがあるときには、咬むときに力を入れずに済む食べ物をお召し上がりください。
歯に痛みがあるときの食べ物は、具体的に挙げると
- ・おかゆ
- ・お豆腐
- ・うどん
などの、柔らかいものがおすすめです。
ただ、当院では患者様全員に光加速装置を使用していただいております。
この光加速装置は、矯正治療中の痛みを和らげる効果がありますので、痛みが苦手な方も安心して矯正治療をスタートしていただくことができますよ。

加速装置
マウスピースをつけたまま飲める飲み物は?

装着中の様子
何故マウスピースを装着したまま砂糖の含まれた飲料を飲まないように言われるかというと、マウスピースと歯の間に虫歯の原因となる砂糖が入り込んでしまうからです。
マウスピースと歯の間には微かな隙間があり、その隙間に砂糖が長く停滞してしまうと、虫歯のリスクがかなり高くなってしまいます。
お酒を飲む際も、マウスピースはできるだけ外すことをおすすめいたします。
紅茶やコーヒーは無糖のものであれば虫歯の心配はありませんが、アライナーに着色汚れが付着します。
マウスピースはプラスチックからできています。プラスチックは吸水性があり、素材の特性上水を吸って着色が生じてしまいます。
ただ、「マウスピースに着色がついても気にならない」という方は、無糖ものであればマウスピースをつけたままコーヒーや紅茶を飲んでいただいても問題ありません。
ということは砂糖の入っていない飲み物なら大丈夫ということになりますが、砂糖は砂糖でも虫歯の原因にならないお砂糖はどうでしょうか?
虫歯の原因にならない人工甘味料とは?
人工甘味料とは、普段使用しているお砂糖などではなく、人工的に作られた甘味料のことをいいます。
虫歯の原因菌は主にブドウ糖などの糖分をエネルギー源にして、酸を吐き出し歯を溶かす活動しています。一方で人工甘味料は、虫歯菌が食べても分解できないため、歯を溶かす原因となる酸の放出ができません。
そのため、100%人工甘味料からつくられた飲料やタブレットであれば、マウスピースをつけたままでも問題はないといえます。
上記でご紹介したものは、あくまで噛む必要のないものです。マウスピースを装着したまま噛んでしまうと、咬み合わせに影響がでてしまうことありますので、装着中のガムはお控えください。

まとめ
以上のことから、マウスピースを装着中に飲める・食べれるものは
- ・無糖のもの(着色がついてしまうこともある)
- ・人工甘味料100%タブレット等
ということになります。ただし、人工甘味料100%のものであっても、咬む必要のあるガムは控える必要があります。
マウスピースを付けた状態で何かを噛むと、奥歯が沈む(圧下する)ことがあるため、注意が必要です。
マウスピースを付けた状態で何かを噛むと、奥歯が沈む(圧下する)ことがあるため、注意が必要です。
秋葉原リヨンドール歯列矯正歯科クリニックでは、マウスピース矯正に関するこのような素朴な疑問にもお答えしております。無料カウンセリングは随時受け付けておりますので、お気軽にお問合せ下さい。