矯正治療により起こる日常の変化

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平澤 建太朗
平澤 建太朗
この記事の監修者
医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。

矯正治療により起こる日常の変化

2025年01月20日

矯正治療を行うことで、歯や口腔内にさまざまな変化が現れますが、これらの変化は日常生活にも影響を与えることがあります。

以下は、矯正治療を受けた際に予想される日常生活への影響や変化です。

1. 食事に関する変化

  • 食べ物の選択: 矯正装置(特に金属のブラケットやワイヤー)を装着していると、硬いものや粘着性の強いもの(キャラメルやガムなど)は装置を壊す原因となるため、避けるべきです。例えば、堅いナッツやクランチのある食べ物、硬い肉類、キャラメル、ガムなどは注意が必要です。
  • 食事の取り方: ワイヤーやブラケットが口内に当たることがあるため、最初のうちは食事が少し面倒に感じることもあります。また、食後には歯に食べ物が挟まりやすくなるため、しっかりと歯磨きを行う必要があります。
  • アライナー治療中の場合: インビザラインのような取り外し可能な矯正装置を使用している場合、食事の際に取り外すことができるため、通常通りの食事が可能です。しかし、食後には必ず歯を磨いてからアライナーを再装着しなければなりません。

2. 口腔ケア(歯磨き)の変化

  • 矯正装置のケア: 矯正中は、通常の歯磨きに加えて、装置のケアが必要です。ワイヤーやブラケットに食べ物が絡まりやすくなるため、細かい部分までしっかりと歯磨きが求められます。専用の歯ブラシやフロスを使うことが推奨されます。
  • 歯磨きの頻度: 食後にすぐ歯を磨くことが重要です。特にブラケット式の矯正をしている場合、歯と歯の間に食べ物が挟まりやすくなるため、しっかりとブラシで磨くことが必要です。インビザラインのような透明なアライナーの場合、取り外し可能なため、食後に歯を磨いてからアライナーを再装着することができます。
  • 清潔維持の手間: ワイヤーやブラケットがある場合、歯の隙間に食べ物が挟まりやすく、口腔内が不快に感じることがあります。そのため、矯正期間中は通常よりも入念な口腔ケアが求められます。

3. 発音やしゃべり方

  • 発音に慣れるまでの期間: 特にブラケット式の矯正治療を受けている場合、ワイヤーやブラケットが口の中にあるため、最初のうちは発音がしづらくなることがあります。特に「s」や「t」の音が出しにくくなることがありますが、慣れると改善されることがほとんどです。
  • インビザラインの場合: アライナーは透明で薄いため、発音への影響は比較的少ないですが、最初は違和感を感じることがあるかもしれません。ただし、時間が経つと、発音にも慣れてくるので心配する必要はありません。

4. 痛みや不快感

  • 治療直後の痛み: 矯正治療を始めたばかりのころや、アライナーを新しく交換した直後は、歯や歯茎に痛みを感じることがあります。この痛みは、歯が動き始めることで起こります。通常、数日以内に痛みは和らぎますが、その間は固い食べ物を避け、柔らかい食べ物を選ぶと良いでしょう。
  • ブラケットやワイヤーの違和感: 特にブラケットを使った矯正治療では、金属部分が口内に当たって口内炎ができることがあります。矯正の初期段階で違和感が強い場合には、ワックスを使用して金属部分が口の中に当たらないようにすることができます。
  • インビザラインの場合: アライナーを新しく交換した際に軽い痛みを感じることがありますが、通常は数日内に収まります。痛みがひどくなることは少なく、比較的快適に過ごすことができます。

5. 外見や自信への影響

  • 見た目の変化: 従来の金属のブラケットやワイヤーを使った矯正では、装置が目立つため、治療中に自分の笑顔や話し方が気になることがあります。これが原因で人前で笑うことを避ける人もいます。ただし、最近ではクリアアライナー(インビザライン)など、目立たない矯正装置も多くなっており、見た目を気にせず治療を進めやすくなっています。
  • 自信の向上: 矯正治療を受けることで歯並びが改善されると、治療後の笑顔や自分の見た目に自信が持てるようになります。これが精神的な満足感や自信に繋がることもあります。

6. スポーツや運動

  • 接触のあるスポーツ: 金属のブラケットやワイヤーを使用している場合、接触スポーツ(例えば、ラグビーやアメリカンフットボールなど)をする際には、矯正装置によって口内が傷つく可能性があります。このため、マウスガードを使うことが推奨されます。
  • アライナーの場合: インビザラインなどの取り外し可能なアライナーは、運動前に取り外すことができるため、スポーツをする際に特別な配慮が少なくて済みます。

7. 定期的な通院

矯正治療中は、定期的な通院が必要です。通常は1~2ヶ月に1回、矯正専門の歯科医師の診察を受ける必要があります。治療の進捗を確認し、必要に応じて装置の調整や交換が行われます。通院のために時間を確保する必要があります。

まとめ

矯正治療は、歯並びや噛み合わせを改善するために非常に有効な手段ですが、日常生活にもいくつかの影響を与えることがあります。食事や口腔ケア、発音、痛みなどの面で一時的な不便さを感じることがあるかもしれませんが、治療を続けることで最終的には美しい歯並びと健康な口腔状態が得られます。

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