
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
マウスピース矯正と口内炎
2025年04月7日
マウスピース矯正と口内炎
マウスピース矯正は、目立たず快適に歯の矯正ができる方法として人気ですが、装着期間中に口内炎が発生することがあります。今回は、マウスピース矯正と口内炎の関係、予防策、対処法について詳しく解説します。
1. マウスピース矯正と口内炎の関係とは?
マウスピース矯正が口内炎を引き起こす主な理由は、マウスピースが口の中の粘膜に直接触れるためです。特に、矯正の初期や装着に慣れていない時期は、マウスピースのエッジが頬や歯茎に擦れることで炎症を引き起こしやすくなります。さらに、長時間の装着や不適切なフィット感が原因で、口内の粘膜が傷つくことがあります。
2. 口内炎の原因と予防策
口内炎ができる原因
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不適切なマウスピースのフィット感
マウスピースが合わない場合、歯や歯茎に圧力がかかり、摩擦で口内炎ができやすくなります。 -
口の中の乾燥や細菌の繁殖
マウスピースを長時間装着すると、口内が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなります。これも口内炎の原因となります。 -
口内の不衛生
マウスピースや歯の衛生管理が不十分だと、口内に炎症が発生しやすくなります。
口内炎の予防策
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マウスピースの定期的な調整
マウスピースのフィット感が悪くなっている場合は、歯科医に調整してもらいましょう。快適に装着できることが、口内炎の予防につながります。 -
適切な口腔ケア
食後に歯を磨き、マウスピースを洗浄することが重要です。マウスピースにも専用の洗浄剤を使い、清潔に保ちましょう。 -
乾燥を防ぐ
乾燥を避けるために、マウスピースを外した際に水分を補給したり、マウスピースを外している間に口を湿らせるようにしましょう。
3. マウスピース矯正中の口内炎対策:日常のケア方法
日常的なケアが口内炎の予防に繋がります。以下の方法を実践することで、口内炎を予防しましょう。
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歯磨きとマウスピースの洗浄を徹底する
食事後に必ず歯磨きをし、マウスピースも毎回洗浄します。特に、専用の洗浄剤も併用することで、清潔に保てます。 -
専用ケースに保管
マウスピースを外した際は、専用のケースに保管して、清潔を保ちます。乱雑に扱わず、丁寧に扱いましょう。 -
保湿を心掛ける
口内の乾燥を防ぐため、外している間に水分をしっかり摂取し、口腔内を湿らせることが大切です。
4. 口内炎ができた時の対処法
万が一口内炎ができてしまった場合、以下の対処法を試みましょう。
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口内炎用の薬を使う
市販の口内炎治療薬(軟膏やジェルタイプ)を塗布することで、痛みを和らげ、回復を早めることができます。 -
食事に注意する
辛い食べ物や酸っぱいもの、硬いものを避けることで、口内炎の刺激を最小限に抑えることができます。
5. 口内炎を軽減するための食事と生活習慣
口内炎の予防には、食事や生活習慣にも気をつける必要があります。
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ビタミンB群やCを摂取する
ビタミンB群やCは、口内炎の回復を早める効果があります。サプリメントや食事で意識的に摂取しましょう。 -
水分をしっかりとる
口内を乾燥させないように、こまめに水分を摂取することが大切です。 -
ストレス管理
ストレスも口内炎の原因となることがあります。リラックスする時間を持つように心がけましょう。
6. 口内炎が治るまでの期間と注意点
口内炎は通常、1〜2週間で治りますが、痛みが強い場合や長引く場合は、専門医に相談することをおすすめします。
7. マウスピース矯正中に口内炎を防ぐための専門的アドバイス
歯科医師による定期的なチェックは、口内炎を防ぐためにも重要です。矯正治療中に不具合があれば、早期に修正を行い、快適に治療を続けられるようにしましょう。また、口内炎ができた場合は、早めに相談して適切な処置を受けることが、治療をスムーズに進めるためのポイントです。
まとめ
マウスピース矯正中に口内炎ができることはありますが、予防策を講じることでそのリスクを減らすことが可能です。日々のケアや適切な対応を行うことで、快適に矯正治療を進めることができます。万が一口内炎ができてしまった場合は、早期に対処し、治療を続けるためのアドバイスを歯科医師から受けることが大切です。