- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
歯科矯正を受けるベストなタイミングは?
2025年03月4日
歯科矯正を受けるタイミングについては、個人の口腔の状態や治療の目的によって異なりますが、一般的に最適なタイミングは以下のように考えられています。

1. 子供(成長期)での矯正
子供の矯正治療は、一般的に「成長期」に行うのがベストとされています。この時期に矯正治療を行う理由として、骨や歯の成長を利用して、より効果的に歯並びや噛み合わせを改善できるからです。
理想的な開始時期
- 6〜7歳(初期の矯正):この年齢での矯正治療は、歯の成長を早期に誘導するために行います。成長期に顎の成長をコントロールすることで、将来的に大きな矯正治療を避けることができる場合があります。特に、顎の位置がずれている場合や、歯が生え変わるタイミングに合わせて早期治療を開始することがあります。
- 9〜11歳(第一段階の矯正):乳歯が抜けて永久歯が生え揃う前後の時期に治療を開始すると、顎の成長を利用しながら、歯の位置を整えることができます。通常、この時期には、歯並びや噛み合わせの問題が明確になり、適切な治療を行うことが可能です。
- 12〜14歳(第二段階の矯正):永久歯がほぼ全て生え揃った時期に行う矯正治療です。この時期は、歯の位置や顎の位置を調整するための本格的な矯正が行われます。骨の成長がある程度進んでいるため、治療の効果も出やすい時期です。
2. 大人の矯正
大人になってから矯正治療を始める人も増えており、近年では「大人の矯正」が一般的になっています。成人の場合でも矯正治療を受けることは可能であり、以下のような利点があります。
大人にとってのメリット
- 見た目の改善:大人の場合、外見を気にして矯正を避けることもありますが、最近では透明なマウスピース型矯正装置(インビザラインなど)が普及しており、目立たずに治療ができるため、大人でも矯正治療を受けやすくなっています。
- 噛み合わせの改善:噛み合わせが悪いと、顎に負担がかかり、頭痛や顎関節症、肩こりなどが引き起こされることがあります。大人でも矯正治療を行うことで、これらの問題を改善することができます。
- 歯の健康の向上:歯並びが整うことで、歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。
大人の矯正には治療期間が長くなることが多いですが、顎の骨の成長がほぼ終わっているため、成長期の矯正と比べると、歯の移動が難しい場合があります。それでも、成人でも十分に効果的な治療が可能です。
3. 矯正治療のタイミング
矯正を受けるベストなタイミングは、以下の要素によって決まります。
- 歯の生え変わりのタイミング:歯並びの問題が明らかになった時点で矯正治療を始めることが重要です。子供の場合、乳歯が抜けて永久歯に生え変わるタイミングに合わせて、矯正治療を検討することが多いです。
- 顎の成長:顎の成長を利用した治療は、成長期に行うことが効果的です。顎の骨が完全に成長しきってしまうと、治療が難しくなることがあります。
- 歯並びや噛み合わせの問題の程度:歯並びや噛み合わせの問題が軽度であれば、治療のタイミングを少し遅らせても良い場合もあります。逆に、歯並びや噛み合わせがひどい場合は、早めに治療を始めた方が効果的です。
4. 早期矯正と遅延矯正
- 早期矯正(6〜12歳):顎の成長をコントロールするために早期に矯正治療を始めることが有効な場合があります。特に、顎のズレや歯の重なりなど、早期に矯正を行うことで、将来的な大がかりな治療を避けることができます。
- 遅延矯正(成人):成人でも矯正は可能であり、早期治療ができなかった場合でも十分に効果が得られます。透明な矯正装置(インビザライン)や、裏側矯正など目立たない矯正方法もあり、成人でも矯正を受けやすくなっています。
結論
- 子供の場合:歯並びや噛み合わせが気になり始める6〜7歳頃が、矯正治療を始める理想的なタイミングです。特に、顎の成長を利用して治療することができるため、早期治療が効果的です。
- 大人の場合:成人でも矯正は可能で、治療の効果があります。見た目を気にせず治療を受けられる装置も増えており、大人になってからでも問題なく矯正治療ができます。
矯正治療を受けるタイミングは個人差があるため、歯科医師と相談し、自分にとって最適なタイミングを見つけることが大切です。





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