- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
インビザラインのステージ数ってどこも同じ?違いが出る本当の理由とは
2025年06月2日
インビザラインのステージ数ってどこも同じ?違いが出る本当の理由とは
「友だちは30ステージだったけど、自分は50って言われた…」
「ステージ数が多いって、治療が大変ってこと?」
インビザラインを始めようとしている人にとって、「ステージ数(アライナーの枚数)」は気になるポイントの一つですよね。でも実は、このステージ数、誰でも同じというわけではありません。
この記事では、「なぜインビザラインのステージ数に差が出るのか?」をわかりやすく解説し、後悔しない治療選びのポイントをお伝えします。
ステージ数とは?治療の「進み方」を表す単位
まず、インビザラインの「ステージ数」とは、治療中に使うマウスピース(アライナー)の枚数のことです。
基本的に1枚あたり7〜10日ほどで交換するため、30ステージなら約7〜10ヶ月、50ステージなら1年近くかかる計算になります。
つまりステージ数が多いほど、
- 治療期間が長くなる傾向がある
- アライナー交換の頻度が増える
- それだけ細かく調整して動かす必要があるということ
ですが、枚数が多い=悪い、少ない=早くていいとは一概に言えないんです。
インビザラインのステージ数が「人によって違う」理由
① 歯並びや症状の個人差
まず最も大きい要因が、患者さんそれぞれの歯並びやお口の状態の違いです。
- 軽度のすきっ歯やねじれ ⇒ 少ないステージ数で対応できる
- 複雑な叢生(ガタガタ)や噛み合わせのズレ ⇒ 多くの段階で微調整が必要
また、抜歯の有無や動かす歯の本数によってもステージ数は大きく変わります。
「同じ出っ歯でも、抜歯のありなしでステージ数が10〜20枚以上違う」なんてことも珍しくありません。
② クリニックごとの方針やドクターの診断力
次に影響するのが、治療を担当するドクターの方針や技術レベルです。
インビザラインでは、治療開始前に「クリンチェック」という3Dシミュレーションを使って治療計画を立てます。
この設計をどう調整するかはドクター次第。
- より丁寧に動かして再アライナー(追加設計)を減らす → ステージ数多めに設計
- 最初はざっくり動かして後から再設計 → ステージ数少なめになる傾向
つまり、同じ症例でもクリニックによってステージ数が変わることは十分にあり得ます。
ステージ数が「多い or 少ない」は良し悪しの判断基準になる?
一見すると、「枚数が多い=大変」「枚数が少ない=楽」と感じるかもしれません。
でも、実際にはステージ数の多少=治療の質ではありません。
● ステージ数が多い場合
- より繊細に歯を動かす
- 仕上がりを重視した計画
- 複雑な症例に対応している可能性が高い
● ステージ数が少ない場合
- 軽度な矯正の可能性
- 治療期間が短い
- ただし、途中で「再設計(追加アライナー)」が必要になる場合も
重要なのは、その人に合ったプランになっているかどうかです。
ステージ数の違いで不安になったら確認すべきポイント
「他の人と違うから不安…」と感じたとき、以下の点を確認してみましょう。
✔ そのステージ数は、なぜその枚数なのか?
- 抜歯が必要かどうか
- 動かす距離や歯の本数
- ドクターの治療方針
✔ 追加アライナー(再設計)の可能性は?
- 治療途中で再設計する前提なら、最初は少ないステージ数に見えることも
✔ 他のクリニックの意見も聞いてみる
- 不安ならセカンドオピニオンも大切です。ステージ数の違いを比較することで、納得できる治療が見えてきます。

まとめ:ステージ数は「あなたのためだけの設計図」
インビザラインのステージ数は、症状・ドクターの診断・治療方針など、さまざまな要素から導き出される“オーダーメイドの数字”です。
他人と比べて多くても、それは「あなたに最適なステップ」が組まれている証拠かもしれません。
反対に、少ないからといって油断せず、納得できる説明を受けることが大切です。
インビザラインは「見えにくい矯正」だけでなく、「見えにくい工夫」が詰まった治療。
だからこそ、ステージ数の意味をしっかり理解して、安心して治療にのぞめるようにしましょう。






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