- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
歯がガタガタ…実は顎が小さいせい?マウスピース矯正での対処法まとめ
2025年09月16日
顎が小さいと歯並びは悪くなる?マウスピース矯正での対処法まで解説
「歯がガタガタしているのは、顎が小さいから?」
「顎の小ささは遺伝だから、どうしようもないのでは?」
そんな疑問や不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、顎が小さいと歯並びは悪くなりやすいのは事実です。
ですが、近年ではマウスピース矯正(インビザラインなど)で改善できるケースも増えてきました。
この記事では、
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なぜ顎が小さいと歯並びが悪くなるのか?
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自分でできるセルフチェック
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顎が小さい場合のマウスピース矯正の適応範囲と注意点
について詳しく解説します。
顎が小さいと歯並びは悪くなる?その理由とは
歯並びが悪くなる主な原因は「スペース不足」です。
歯が並ぶための場所(顎の骨)が狭いと、歯が
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ガタガタに重なる(叢生・乱杭歯)
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前に飛び出す(出っ歯・八重歯)
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噛み合わせがズレる(受け口・交叉咬合)
といった歯列不正を起こします。
特に日本人は「歯が大きいのに顎が小さい」という骨格的特徴があり、
歯が並びきらないことで歯並びのトラブルが起きやすい傾向にあります。
顎が小さくなる原因|現代人に多い3つの理由
① 食生活の変化
柔らかい食べ物が中心となり、噛む回数が減少していることが大きな原因です。
顎の骨や筋肉は噛む刺激によって成長するため、
刺激が不足すると十分に発達せず、小さいまま成長が止まってしまうことがあります。
② 姿勢・口呼吸・舌の癖
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頬杖
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うつ伏せ寝
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口呼吸
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舌が常に下がっている
これらの悪習慣が長期的に続くと、骨格形成に影響し、顎の発育不全を引き起こす要因になります。
③ 遺伝的要因
親からの骨格的遺伝により「顎が小さい」「歯が大きい」というアンバランスが生じ、
スペース不足が生まれやすくなります。
自分の顎は小さい?セルフチェック法
以下のポイントに当てはまる方は、顎の小ささが歯並びに影響している可能性が高いです。
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鏡で見たとき、歯が並ぶスペースが明らかに足りない
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八重歯や歯の重なりが目立つ
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口を閉じた時に顎に力が入る/唇が閉じにくい
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上下の前歯が噛み合わない(開咬傾向)
もしこれらの特徴が複数当てはまる場合は、早めに矯正相談を受けるのがおすすめです。
顎が小さいと歯並び以外にも起こるリスク
顎が小さいことによる影響は、歯並びだけではありません。
噛み合わせのズレ → 顎関節症リスク
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口を開けるとカクカク音がする
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顎が痛む、疲れやすい
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頭痛や肩こりに悩まされる
呼吸トラブル(口呼吸・いびき・睡眠時無呼吸)
顎が小さいことで舌の位置が下がり、気道が狭くなりやすくなります。
その結果、いびきや無呼吸症候群のリスクが高まることもあります。
顔の輪郭・表情への影響
顎が小さいと口元が前に出て見える「口ゴボ」になりやすく、
横顔のバランスや表情に影響することも。
顎が小さい人でもマウスピース矯正はできる?
「顎が小さいと、マウスピース矯正(インビザライン)は難しいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、最近ではマウスピース矯正でも“顎のスペースを広げる治療”ができるケースが増えています。
✅ 軽度〜中度のスペース不足なら「非抜歯+拡大矯正」で対応可能
マウスピースで歯列全体を少しずつ拡げながら並べることで、抜歯せずに歯並びを整えられるケースがあります。
インビザラインでは「歯列拡大」や「IPR(歯のエナメル質をわずかに削ってスペースを作る)」を組み合わせることで、顎が小さい方でも矯正可能なことが多いです。
✅ 重度のスペース不足・骨格性の場合は抜歯矯正や外科矯正が必要
顎のサイズに対して歯が極端に大きい場合や、骨格そのものにズレがある場合は、
マウスピース単独での矯正は難しく、抜歯矯正や外科手術との併用が検討されます。
マウスピース矯正のメリット(顎が小さい方にもおすすめポイント)
| 項目 | メリット |
|---|---|
| 見えにくい | 透明で目立たないので、周囲に気づかれにくい |
| 取り外し可 | 食事や歯磨きがしやすく、衛生管理がラク |
| 微調整がしやすい | 歯列拡大やスペース確保を段階的に行える |
顎が小さい方がマウスピース矯正をする際の注意点
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顎間ゴム(エラスティック)を併用することが多い
→ プレジションカットを使い、顎のズレや噛み合わせを調整 -
装着時間を守らないとスペース確保が難航する
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矯正医の経験値により「マウスピースで可能か」判断が分かれる → クリニック選びが重要

マウスピース矯正が向いている人・ワイヤー矯正が向いている人の違い
| マウスピース矯正向き | ワイヤー矯正向き |
|---|---|
| 軽〜中程度のスペース不足 | 重度の叢生や骨格性のズレ |
| 見た目を重視したい | 外科的矯正が必要なケース |
| 自分のペースで治療を進めたい | 短期間で確実に動かしたい |
まとめ|顎が小さくても矯正で改善できる!マウスピース矯正も選択肢に
顎が小さいと歯並びが悪くなりやすいのは事実ですが、
現在はマウスピース矯正でもスペースを作りながら治療できるケースが増えています。
大切なのは、自分の歯並びや骨格に合わせた最適な治療法を選ぶこと。
「マウスピースでいけるか?」「抜歯は必要か?」と迷ったら、
経験豊富な歯科医師に相談するのが、後悔しない矯正の第一歩です。
歯並びだけでなく、噛み合わせ・呼吸・顔の印象までもが整うチャンスを、ぜひ掴んでください。







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