- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
マウスピース矯正治療の落とし穴?歯を削るIPRの意外なデメリットとリスク
2026年01月9日
マウスピース矯正治療で歯の凸凹を解消する「IPR」の真実
歯列矯正を行う中で、歯の凸凹を改善するために行われる処置の一つに「IPR(Interproximal Reduction)」があります。この方法は、歯を削って隙間を作ることでスペースを確保し、歯並びを整える手段として使われます。しかし、この処置には意外なデメリットやリスクが潜んでいることをご存じでしょうか?今回は、20年以上の経験を持つ専門家が語る、IPRの真実について解説します。
IPR(Interproximal Reduction)とは?
IPRとは、歯の間にあるわずかなスペースを確保するために、歯の側面を削る処置のことです。矯正治療で歯並びを整える際に、歯を広げたり、後ろに下げたりする方法と並んで、隣接する歯との間に十分なスペースを作るための選択肢として用いられます。
IPRによる歯の形態変化と審美性の問題
IPRによって、歯の形が変わってしまう可能性があります。通常、前歯は歯茎に近い根元部分が狭く、先端に向かって幅が広がる自然な形状をしています。しかし、IPRで歯の側面を削ると、この自然な「幅の差」が少なくなり、歯が四角い箱型に近づくことがあります。結果として、歯に自然な丸みが失われ、不自然に見えることがあるのです。
問題点:
- 歯が四角く、または平たく見えることがある。
- 審美性に影響が出ることがあり、見た目が不自然に感じることも。
IPRがもたらす健康上のリスク:虫歯のリスク増加
IPRには、健康上のリスクもあります。特に気をつけるべきなのは、虫歯リスクの増加です。
なぜ虫歯リスクが高まるのか?
IPRを行うことで、隣接する歯との接触が「点」から「面」に変わります。これにより、歯と歯の隙間が広がり、歯ブラシやデンタルフロスが届きにくくなります。そのため、歯の隣接面(歯間)にプラークが溜まりやすくなり、虫歯のリスクが高まるのです。
リスクポイント:
- 歯間にプラークが溜まりやすくなる。
- その結果、虫歯が発生しやすくなる可能性がある。
削るべきか、抜歯すべきか?専門家の見解
IPRが選択される背景には、スペース不足を解消するために抜歯を避けたいという意図があります。しかし、長期的に見て患者のためになるのは、無理に歯を削ってスペースを作るのではなく、抜歯をしてでも歯をきれいに並べることだと考える専門家も多いです。
専門家のアドバイス:
- IPRは一時的な解決策に過ぎないことがある。
- 無理に歯を削るよりも、抜歯をして根本的に歯並びを整える方が、長期的には安定した結果を得られることがある。
治療方針は、症例に応じて慎重に選択する必要があります。
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まとめ:IPRのメリットとデメリット
IPRは、歯列矯正において有効な手段の一つとして用いられますが、以下のようなデメリットやリスクも存在します:
- 歯の形態が変化し、不自然に見える可能性がある。
- 虫歯リスクが高まることがあり、隣接面にプラークが溜まりやすくなる。
- スペース確保のために歯を削ることに対する疑問もある。
矯正治療を進める際は、これらのリスクを十分に理解した上で、担当医とよく相談し、ご自身にとって最適な治療方針を選択することが重要です。無理に歯を削るのではなく、抜歯を含む治療計画も選択肢の一つとして考えてみましょう。
最後に
IPRが歯列矯正の中で非常に有効な手段となることもありますが、適切な判断と慎重な計画が求められます。リスクを避け、より美しい歯並びを手に入れるために、信頼できる矯正歯科医としっかりと相談しましょう。
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