矯正中にほうれい線が気になる人へ。リスクと予防策を総まとめ

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平澤 建太朗
平澤 建太朗
この記事の監修者
医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。

矯正中にほうれい線が気になる人へ。リスクと予防策を総まとめ

2025年12月28日

歯科矯正でほうれい線は深くなる?ワイヤーとマウスピースの違いまで徹底解説

歯科矯正を検討している人の中には、
「矯正するとほうれい線が深くなるって本当?」
「ワイヤーとマウスピースで違いはある?」
と不安になる方が少なくありません。

結論から言うと、歯科矯正がほうれい線に影響する人はいるが、全員ではありません。
さらに言えば、悪化・無影響・改善の3パターンがあり、どれに当てはまるかは“治療計画と顔の特徴”で変わります。

この記事では、ロジックに基づいて
● なぜほうれい線が変化するのか
● リスクがある人・ない人の違い
● ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い
をわかりやすく解説します。


■ 歯科矯正はほうれい線に影響するのか?

影響するときも、しないときも、改善するときもある

ほうれい線の見え方は、
口元の位置、頬の脂肪、噛み合わせ、筋肉の使い方、呼吸習慣
といった複合的な要因で決まります。

歯科矯正はこれらに影響を与えるため、
ほうれい線の変化が生じる場合があるというわけです。

では、どんな変化が起こるのか、3パターンに分けて説明します。


■ パターン1:ほうれい線が「悪化する」ケース

● 1. 口元の後退量が大きい場合

最も多いのがこのタイプです。

とくに抜歯を伴う矯正では、
歯が後ろへ動く → 唇や頬を支える力が減る → ほうれい線が深く見える
という流れが起きやすくなります。

ワイヤー矯正は後退量が大きくなりやすいため、
治療計画によってはほうれい線が強調される可能性があります。

一方、マウスピース矯正の場合も、抜歯を伴う後退計画なら同じ現象が起こりますが、
デジタルシミュレーションにより後退量を事前に確認できるのが利点です。


● 2. 頬の脂肪が少ない・痩せ体質

もともと頬のボリュームが少ない人は、
わずかな口元の変化でも線が目立ちやすい傾向があります。

これは矯正方法に関係なく起こる現象です。


● 3. 初期の噛み合わせ不安定

矯正初期は噛み合わせが一時的に不安定になり、
口周りの筋肉がうまく使えず、
ほうれい線が「深く見える」ことがあります。

マウスピース矯正の場合、

  • 装着による唇の軽い圧迫
  • 初期の口呼吸
    なども重なり、短期的に線が強調される人もいます。

■ パターン2:ほうれい線に「ほとんど影響しない」ケース

● 1. 非抜歯矯正・口元の移動が小さい場合

ワイヤーでもマウスピースでも、
歯の後退量が少ない場合はほうれい線の変化はほぼ起こりません。

骨格や横顔が大きく変化しないため、頬の支持構造が保たれたままです。


● 2. 顔のボリュームがしっかりある人

頬の脂肪が適度にあり、
皮下組織の厚みがあるタイプの人は
小さな変化がほうれい線に影響しにくい傾向があります。


■ パターン3:逆に「改善する」ケース

「矯正してほうれい線が薄くなった」という声も少なくありません。その理由は次のとおりです。

● 1. 噛み合わせ改善でフェイスラインが整う

矯正によって

  • 下顎の位置が安定
  • 口元の筋肉の働きが改善
    すると、たるみが減り、ほうれい線が浅く見えることがあります。

ワイヤー・マウスピースどちらでも起こりうる変化です。


● 2. 口呼吸が改善する

とくにマウスピース矯正では、
舌の正しい位置や口唇閉鎖を意識しやすくなるため、
口呼吸が改善されるケースがあります。

口呼吸は頬が内側に落ち込み、ほうれい線の原因になるため、
改善は大きなメリットです。


● 3. 姿勢や舌の位置の改善

矯正によって歯列が整うと、
舌が正しい位置に収まり、姿勢も改善し、
顔全体の筋肉バランスが整い、ほうれい線が目立たなくなることも。


■ ワイヤーとマウスピース、ほうれい線への影響はどう違う?

ここが読者が最も気になるポイントでしょう。

● ワイヤー矯正

  • 抜歯・後退量が大きい治療計画ではリスクが高い
  • 初期の筋肉の使いにくさが強い

ワイヤー矯正 金属アレルギーのリスク

● マウスピース矯正

  • 後退量をデジタルで綿密にコントロールできる
  • 基本的に後退しすぎない治療計画になりやすい
  • 一方で、装着初期の口呼吸や唇の圧迫で一時的に線が強調されることも

総じて、
マウスピース矯正のほうが、ほうれい線の悪化リスクは低め
と言えます。


■ ほうれい線を悪化させないためのポイント

矯正前後で意識するだけで、ほうれい線リスクは大きく下げられます。

1. 治療計画で「口元の後退量」を必ず確認

  • 抜歯の有無
  • 横顔の変化のシミュレーション
  • どれほど口元が下がるのか

とくにマウスピース矯正では、データで視覚的に確認できます。


2. 口呼吸にならないよう注意

  • 鼻呼吸を意識
  • 舌の位置を「スポット」へ
  • 唇を軽く閉じる習慣

3. 表情筋のケア

  • 口輪筋トレーニング
  • 頬筋を意識した笑顔練習
  • 頬を引き上げる意識づけ

4. 過度なダイエットに注意

急激に痩せると頬の脂肪が減り、どんな矯正方法でも線が出やすくなります。


まとめ:ほうれい線の運命は「治療計画 × 顔の特徴 × 習慣」で決まる

歯科矯正がほうれい線に与える影響は、
矯正方法そのものよりも、治療計画と個人の顔の特徴による部分が大きいと言えます。

しかし傾向としては、

  • ワイヤー矯正 → 口元後退が大きいプランになりやすい → リスクはやや高め
  • マウスピース矯正 → 後退コントロールがしやすい → リスクは低め

という違いがあります。

つまり、ほうれい線を気にするなら、
「どれくらい後退させる治療なのか」を事前にチェックすることが何より重要です。

矯正は見た目改善だけでなく、噛み合わせや呼吸機能の向上も期待できる治療です。
正しい計画とケアを行えば、ほうれい線を悪化させず、むしろ若々しい印象を手に入れられる可能性もあります。

 

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