歯列矯正しても元に戻る?後戻りの原因と舌の癖・口呼吸の関係を解説  

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平澤 建太朗
平澤 建太朗
この記事の監修者
医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。

歯列矯正しても元に戻る?後戻りの原因と舌の癖・口呼吸の関係を解説  

2026年06月20日

歯列矯正しても元に戻る?後戻りの原因と防ぐために大切な「舌の癖」を解説

「矯正したのに歯並びが戻ることはありますか?」

「高いお金をかけたのに後戻りしたらどうしよう…」

「歯並びが悪いのは遺伝だから仕方ないの?」

矯正相談でよく聞かれる質問のひとつが、**「後戻り」**についてです。

せっかく時間と費用をかけて歯並びを整えても、数年後に再び歯並びが乱れてしまったら悲しいですよね。

実は、矯正後の後戻りには明確な原因があります。

もちろん歯や顎の大きさなど遺伝的な要素もありますが、それ以上に大きな影響を与えるのが

「不良習癖(ふりょうしゅうへき)」

と呼ばれる無意識の癖です。

今回は、歯並びが悪くなる原因や矯正後の後戻りが起こる理由、そして長期的にきれいな歯並びを維持するための方法について詳しく解説します。


歯並びは遺伝だけで決まるわけではない

「父親も出っ歯だから自分も出っ歯になった」

「家族みんな歯並びが悪い」

このような話はよくあります。

確かに、

  • 歯の大きさ
  • 顎の大きさ
  • 骨格

などには遺伝的な影響があります。

しかし実際には、

歯並びそのものは遺伝だけで決まるわけではありません。


歯並びを悪くする「不良習癖」とは?

不良習癖とは、

歯並びや噛み合わせに悪影響を与える癖のことです。

代表的なものには、

  • 舌で前歯を押す
  • 口呼吸
  • 指しゃぶり
  • 唇を噛む
  • 頬杖
  • 飲み込む時に舌を前へ出す

などがあります。

本人は無意識でも、

毎日何千回も繰り返されることで歯並びに大きな影響を与えます。


舌の力は想像以上に強い

患者さんが驚くことがあります。

それは、

舌の力だけで歯が動く

という事実です。

矯正治療では弱い力を長期間かけて歯を動かします。

実は舌も同じです。

例えば、

常に舌が前歯に触れている状態が続くと、

少しずつ前歯が押し出されます。

その結果、

  • 出っ歯
  • すきっ歯
  • 前歯の開き

が起こることがあります。


なぜ矯正後に後戻りするの?

矯正治療では歯を理想的な位置へ移動させます。

しかし、

歯並びを悪くした原因が残ったままだとどうなるでしょうか。

例えば、

矯正で前歯を下げても、

治療前と同じように舌で前歯を押し続ければ、

歯は再び前へ移動しようとします。

つまり、

歯並びを整えても、原因が残れば後戻りする

ということです。


後戻りの代表例

舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)

飲み込む時に舌が前へ出る癖です。

前歯に継続的な圧力がかかります。


口呼吸

口が開いた状態が続くため、

舌の位置が下がります。

本来の筋肉バランスが崩れ、

歯列へ悪影響を与えます。


低位舌

舌が上顎ではなく下に落ちている状態です。

歯列を支える力が不足し、

歯並びが乱れやすくなります。


リテーナーだけでは防げないこともある

後戻り予防と聞くと、

多くの人がリテーナー(保定装置)を思い浮かべます。

もちろんリテーナーは非常に重要です。

しかし、

リテーナーだけで全ての後戻りを防げるわけではありません。

なぜなら、

歯並びを乱す原因が残っているからです。

つまり、

保定装置+癖の改善

の両方が必要なのです。


注目されるMFT(口腔筋機能療法)とは?

最近の矯正歯科では、

MFT(口腔筋機能療法)

を取り入れる医院が増えています。

これは、

口周りの筋肉や舌の使い方を改善するトレーニングです。


MFTで改善を目指すもの

  • 正しい舌の位置
  • 正しい飲み込み方
  • 正しい呼吸方法
  • 口唇の筋力

などです。


なぜMFTが重要なのか

矯正治療は歯を動かす治療です。

一方、

MFTは歯並びを悪くする原因を改善する治療です。

つまり、

矯正とMFTは役割が異なります。

歯を並べるだけでなく、

歯並びを維持する環境を整えることで、

後戻りリスクを減らせるのです。


後戻りを防ぐためのステップ

STEP1 癖を見つける

まずは自分の癖を知ることが重要です。

  • 口が開いていないか
  • 舌はどこにあるか
  • 飲み込む時に舌が前へ出ないか

を確認します。


STEP2 正しい舌の位置を覚える

理想的な舌の位置は、

上顎のスポットと呼ばれる場所です。

上の前歯の少し後ろに舌先が触れる状態が理想です。


STEP3 鼻呼吸を習慣化する

普段から口が開いている人は、

鼻呼吸の練習が必要です。


STEP4 継続的にチェックする

癖は無意識で再発しやすいものです。

そのため、

定期的な確認が重要になります。


家族で歯並びが似る理由

歯並びが似る理由は遺伝だけではありません。

親子は生活習慣も似ています。

例えば、

  • 口呼吸
  • 舌の使い方
  • 飲み込み方

も自然と似ることがあります。

そのため、

家族内で同じような歯並びの問題が見られることがあるのです。


矯正治療を成功させるために

矯正は歯を並べるだけでは終わりません。

本当に大切なのは、

治療後もきれいな歯並びを維持すること

です。

そのためには、

  • リテーナーの使用
  • 不良習癖の改善
  • 定期的なメンテナンス
  • MFTによる筋機能トレーニング

が欠かせません。


🎥 関連動画:TikTokで詳しく解説しています!

今回の記事の内容は、TikTokでも動画でお話ししています。

ぜひこちらもチェックしてみてください👇

平澤先生 | 矯正歯科医 (@riyondoru) | TikTok

まとめ

歯並びが悪くなる原因は遺伝だけではありません。

特に、

  • 舌で前歯を押す癖
  • 口呼吸
  • 低位舌

などの不良習癖は、矯正後の後戻りを引き起こす大きな原因になります。

矯正治療を成功させるためには、

歯を動かす治療と、癖を改善するトレーニングを両立すること

が重要です。

もし矯正を検討しているなら、

MFT(口腔筋機能療法)を取り入れている矯正歯科かどうかも確認してみましょう。

きれいな歯並びを長く維持するためには、歯だけでなく「お口の使い方」を見直すことが大切です。

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