- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
矯正中に虫歯が見つかったらどうなる?治療期間が延びる前に知っておきたい対処法
2026年06月28日
矯正中に虫歯が見つかったらどうなる?治療期間が延びる前に知っておきたい対処法
「矯正中に虫歯を見つけてしまった…」
「先生に言ったら治療が延びそうで不安」
「このまま様子を見ても大丈夫?」
矯正治療中の患者さんから、実はよく聞く悩みのひとつが虫歯です。
特に奥歯に装着されている銀色の輪っか(バンド)の周辺は、歯ブラシが届きにくく、虫歯のリスクが高くなることがあります。
そして多くの方が、
「今さら言いづらい」
「言ったら矯正期間が延びるかもしれない」
という理由で相談を先送りにしてしまいます。
しかし実際には、
虫歯を隠すことこそが矯正治療を長引かせる最大の原因
になる場合があります。
今回は矯正中に虫歯が見つかった場合の対応や、治療期間への影響、早期相談が重要な理由について詳しく解説します。
矯正中に虫歯はできるの?
結論から言うと、
矯正中でも虫歯はできます。
特に注意が必要なのが、
- ワイヤー矯正のブラケット周辺
- 奥歯のバンド周囲
- 歯と歯の間
です。
装置があることで清掃が難しくなり、
プラーク(歯垢)が停滞しやすくなります。
バンドの下は虫歯ができやすい
奥歯に装着されるバンドは、
歯をぐるっと囲む金属製のリングです。
矯正治療では非常に重要な装置ですが、
一方で、
- 汚れが溜まりやすい
- 歯ブラシが届きにくい
- 虫歯の発見が遅れやすい
という特徴があります。
そのため、
バンドの下や周辺に虫歯が発生することがあります。
「少し怪しいけど様子を見る」が危険な理由
患者さんが最もやってしまいやすいのが、
「次回の予約まで待とう」
という判断です。
しかし虫歯は自然に治ることはありません。
時間が経過すると、
- 虫歯が深くなる
- 神経へ近づく
- 治療範囲が大きくなる
可能性があります。
矯正歯科は虫歯専門ではない
患者さんが誤解しやすいポイントがあります。
それは、
「毎月診てもらっているから虫歯も見つけてくれるはず」
という考え方です。
もちろん矯正歯科でも口腔内は確認しています。
しかし、
診療の主な目的は
- 歯の移動確認
- ワイヤー調整
- マウスピース管理
です。
一般歯科のような虫歯精査を毎回行っているわけではありません。
そのため、
患者さん自身が気付いた異変は必ず伝える必要があります。
初期虫歯なら影響は最小限
実は、
早期発見された虫歯であれば、
矯正への影響はそれほど大きくありません。
例えば、
バンド周辺の初期虫歯なら、
STEP1
バンドを一時的に外す
↓
STEP2
虫歯を治療する
↓
STEP3
バンドを再装着する
この流れで対応できることがあります。
治療期間への影響も最小限で済みます。
放置すると何が起こる?
問題は虫歯が進行した場合です。
神経治療が必要になる
虫歯が神経まで到達すると、
根管治療(神経の治療)が必要になります。
被せ物が必要になる
歯質が大きく失われると、
クラウン(被せ物)による修復が必要になります。
矯正装置の再設計が必要になる
被せ物の形態によっては、
- バンドの作り直し
- 装置の再設計
- ワイヤーの再調整
が必要になることがあります。
なぜ治療期間が延びるのか
虫歯が進行すると、
矯正治療だけでなく、
一般歯科治療も並行して進める必要があります。
結果として、
- 通院回数が増える
- 治療順序が変わる
- 矯正計画の変更が必要になる
可能性があります。
つまり、
「今言うと延びるかもしれない」
と考えて隠していると、
最終的にはもっと大きく延びる可能性があるのです。
一番やってはいけないのは「黙ること」
矯正医が最も困るのは、
虫歯そのものではありません。
実は、
患者さんが異変に気付いているのに伝えないこと
です。
虫歯は早く見つかれば対処できます。
しかし、
見つかった時には大きく進行していると、
治療の選択肢が減ってしまいます。
虫歯かな?と思ったら何を伝える?
連絡するときは難しく考える必要はありません。
例えば、
「下の奥歯の銀色のバンドの周りが黒く見える」
「しみる感じがある」
「虫歯かもしれないので診てほしい」
これだけで十分です。
矯正歯科側も対応方法を判断しやすくなります。
矯正期間を守るために大切なこと
矯正治療を最短で終えるためには、
歯を動かすことだけではなく、
歯を健康に保つことも重要です。
そのためには、
- 異変を感じたら早めに相談する
- 定期的なクリーニングを受ける
- フロスや歯間ブラシを使う
- 虫歯を放置しない
ことが大切です。
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平澤先生 | 矯正歯科医 (@riyondoru) | TikTok
まとめ
矯正中に虫歯が疑われる場合、
最も避けたいのは
「様子を見る」ことです。
初期段階であれば、
バンドを一時的に外して治療し、
再装着することで大きな影響なく治療を続けられるケースもあります。
しかし、放置すると
- 神経治療
- 被せ物
- 装置の再設計
- 治療期間延長
につながる可能性があります。
矯正治療を予定通り進めるためにも、
虫歯かな?と思ったらすぐに担当医へ相談することが最短ルートです。
無料初診カウンセリングはホームページから予約可能です。






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