- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
矯正でほうれい線が深くなるって本当?口元の変化と誤解
2026年11月7日
「歯列矯正をすると、ほうれい線が深くなるって本当?」
「口元が下がって、老けた印象になったらどうしよう……」
「抜歯矯正をすると、顔がこけるって聞いたことがある」
マウスピース矯正を検討している方の中には、このような不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に30代・40代の方からは、歯並びだけでなく、治療後の口元や横顔の変化についてご相談いただくことがあります。
SNSなどでも「矯正したら老けた」「ほうれい線が目立つようになった」という体験談を目にすることがあります。
しかし、歯列矯正をすると必ずほうれい線が深くなる、というわけではありません。
顔の印象には、歯並びだけでなく、骨格や皮膚、脂肪、筋肉など、さまざまな要素が関係しています。
今回は、マウスピース矯正専門の秋葉原リヨンドール歯列矯正歯科クリニックが、歯列矯正とほうれい線の関係、口元の変化について解説します。
そもそも、ほうれい線はなぜできるの?
ほうれい線とは、鼻の横から口角に向かって伸びる溝のことです。
ほうれい線の目立ち方には、主に次のような要素が関係しています。
- 皮膚の弾力やハリの変化
- 頬の脂肪の量や位置
- 顔の筋肉や軟部組織の状態
- 上顎や頬骨などの骨格
- 加齢による顔の組織の変化
- もともとの顔立ちや個人差
つまり、ほうれい線は歯並びだけで決まるものではありません。
年齢を重ねることで皮膚や軟部組織が変化し、ほうれい線が目立ちやすくなることもあります。
そのため、矯正治療中にほうれい線が気になり始めたとしても、その原因がすべて矯正治療にあるとは限らないのです。
歯列矯正で口元の印象が変わることはある?
歯列矯正によって、口元の印象が変化することはあります。
特に、前歯の位置や傾きが変わると、唇の位置や口元の突出感に影響する場合があります。
例えば、前歯が前方に傾いている方では、前歯を適切な位置に移動させることで、口元の突出感が軽減することがあります。
一方で、前歯を大きく後方へ移動させる治療では、唇の位置や口元のボリューム感が変化する可能性もあります。
ただし、歯の移動量と唇の変化量は必ずしも一致しません。
また、口元の変化がどの程度起こるかは、もともとの歯並びや骨格、唇の厚みなどによって異なります。
歯並びが変わることと、顔全体が同じように変化することは別なのです。
抜歯矯正をすると、ほうれい線が深くなる?
「抜歯をすると老ける」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。
しかし、抜歯矯正を行うことで、必ずほうれい線が深くなるという医学的根拠は確立されていません。
抜歯矯正では、歯を抜いてできたスペースを利用し、歯並びや噛み合わせを整えることがあります。
特に口元の突出感が強い場合には、前歯を後方へ移動させる治療計画が検討されることがあります。
その結果、唇の位置や口元の印象が変化する可能性はあります。
しかし、どの程度変化するかは個人差が大きく、抜歯の有無だけで判断することはできません。
また、抜歯したからといって、必ず前歯を大きく後方へ移動させるわけでもありません。
大切なのは、抜歯するかどうかだけではなく、どの歯を、どの方向へ、どの程度動かすのかという治療計画です。
「口元が下がる=老ける」ではありません
矯正治療で口元の突出感が改善すると、横顔の印象が変わることがあります。
これを「すっきりした」と感じる方もいれば、変化の仕方によっては「以前より口元のボリュームが少なくなった」と感じる方もいるかもしれません。
顔の印象に対する感じ方には個人差があります。
また、もともと口元の突出感が少ない方と、前歯が大きく前方へ傾いている方とでは、適切な治療目標も異なります。
そのため、すべての患者さんで前歯を大きく後方へ移動させればよいわけではありません。
歯並びを整えるだけでなく、口元や横顔とのバランスを考慮することが重要です。
30代・40代の矯正では、顔の変化も気にしたほうがいい?
30代・40代になってからマウスピース矯正を始める方もいらっしゃいます。
大人の矯正治療では、歯並びや噛み合わせだけでなく、現在の口元の状態や、患者さんが希望する見た目についても確認することが大切です。
ただし、30代・40代だから矯正によってほうれい線が深くなりやすい、と一律に判断できるわけではありません。
顔の皮膚や脂肪などは年齢とともに変化しますが、その変化には個人差があります。
また、矯正治療は一定の期間をかけて行うため、治療中に自然な加齢変化が生じることもあります。
矯正前後の顔の印象が変わった場合でも、それが歯の移動によるものなのか、その他の要因によるものなのかを慎重に考える必要があります。
マウスピース矯正なら、ほうれい線は変わらない?
「ワイヤー矯正では顔が変わるけれど、マウスピース矯正なら変わらないのでは?」
このように思われる方もいるかもしれません。
しかし、顔の印象に関係するのは、装置の種類だけではありません。
マウスピース矯正でも、前歯の位置や傾きが変われば、口元の印象が変化する可能性があります。
逆に、歯の移動量や方向によっては、口元の変化が小さい場合もあります。
つまり、マウスピース矯正だから顔が変わらない、というわけではないのです。
大切なのは、どの装置を使用するかだけでなく、どのような治療計画を立てるかということです。
口元の変化が心配な方は、治療前に何を確認すればいい?
矯正治療を検討している方で、口元の変化が気になる場合は、カウンセリングで次のような点を相談してみましょう。
□ 前歯をどのくらい後方へ動かす計画なのか
□ 抜歯が必要な理由は何か
□ 抜歯をしない場合、どのような治療方法が考えられるか
□ 横顔や口元の突出感はどのように変化する可能性があるか
□ 自分の希望する口元と治療計画に違いはないか
□ 歯並びだけでなく、噛み合わせも考慮されているか
こうした点を確認することで、治療後のイメージを共有しやすくなります。
ただし、歯の移動に伴う唇や顔の変化を完全に予測することはできません。
シミュレーションはあくまでも参考であり、治療結果を保証するものではないことも理解しておきましょう。
秋葉原リヨンドール歯列矯正歯科クリニックが大切にしていること
当院は、インビザラインやエンジェルアライナーなどを使用したマウスピース矯正専門のクリニックです。
矯正治療では、歯並びをきれいに整えることはもちろん、噛み合わせや口元のバランスについても考慮することが重要だと考えています。
特に、口元の突出感や横顔の印象が気になる方では、前歯の傾きや移動量、抜歯の必要性などを慎重に検討します。
例えば、同じように前歯が出ているように見える場合でも、歯の傾きが主な原因なのか、骨格的な特徴が関係しているのかによって、治療方針は異なります。
そのため、患者さんの希望を伺いながら、精密検査や診断をもとに治療計画を検討していきます。
「歯並びをきれいにしたいけれど、口元が下がりすぎるのは心配」
「抜歯をすすめられたけれど、顔の印象が変わるのが不安」
このようなお悩みも、カウンセリングでご相談ください。
当院では無料カウンセリングを実施しています。
※具体的な治療方針の決定には、別途費用がかかる精密検査・診断が必要です。
まとめ|矯正でほうれい線が深くなるとは限りません
歯列矯正によって前歯の位置や傾きが変わると、口元の印象が変化することがあります。
しかし、ほうれい線には皮膚や脂肪、筋肉、骨格、加齢など、さまざまな要因が関係しています。
そのため、矯正治療を受けると必ずほうれい線が深くなる、というわけではありません。
また、抜歯矯正だから老ける、マウスピース矯正だから顔が変わらない、といった単純なものでもありません。
大切なのは、歯並びだけでなく、口元や横顔とのバランスも考慮して治療計画を立てることです。
矯正治療後の顔の変化が気になる方は、治療を始める前に、ご自身の希望や不安を歯科医師に伝えておきましょう。
秋葉原リヨンドール歯列矯正歯科クリニックでは、歯並びや噛み合わせだけでなく、口元のお悩みについてもご相談を承っています。






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