矯正治療中にホワイトニングはできる?
2022年02月21日
歯列矯正中にホワイトニングができるのか?今回はそんな疑問にお答えしていきたいと思います。
■そもそもホワイトニングとは
ホワイトニングとは、歯科の中では過酸化水素及び過酸化尿素等の「過酸化物」を用いて使用するものをホワイトニングといいます。この過酸化物は法律上「医療品」として定められており、歯科医師または歯科衛生士等の資格を持たない無免許である場合には、取り扱うことができません。
ただし、現在「ホワイトニング」の具体的な定義がないため、多くの化粧品や薬品でもホワイトニングの効果があると謳われていることが多いのが現状です。
■市販のホワイトニンググッズの効果は?
ドラッグストアなどで販売されている、ホワイトニングと謳われている歯磨き粉やグッズには、基本的には本来の歯より白くする効果はありません。これは先述の通り、医療法の観点から過酸化物が使用できないためです。このことから、市販のホワイトニンググッズは、表面の汚れを落とす、気休め程度のホワイトニング効果だと考えていいでしょう。
■エステサロンのホワイトニング
エステサロンなども同様に、歯本来の色を白くする効果はなく、着色などを取ることで本来の色を取り戻すという認識でです。
本来、お口の中に触れることのできるのは、歯科医師や歯科衛生士などの国家資格資格を保有する人のみとされています。多くのエステサロンで「セルフ」という形式がとられているのは、そのためです。
また、もともと日本人の歯は黄色みがかっていることが多いため、着色を落とし本来の色になっても、白さのトーン自体が上がるということではありません。このことから、着色を浮かして本来の色を取り戻したいという方には向いていますが、本来の色よりもさらに白く明るくしたいという方には、これらの過酸化物以外を用いたホワイトニングは不向きといえます。
■オフィスホワイトニングとは
オフィスホワイトニングは、歯科医院で施術を受けるホワイトニングです。即効性があり、施術を受けるだけなので、比較的楽にホワイトニングができるという特徴があります。薬剤は濃度が高いものを使用するため、稀に歯が染みるという方もいらっしゃいます。
■ホームホワイトニングとは
ホームホワイトニングとは、その名の通りご自宅でホワイトニングをしていただく方法です。患者様ご自身で専用のマウスピースに薬剤を入れ、一日2時間程度装着するのを、約2週間ほど続けていただきます。オフィスホワイトニングよりも低濃度のものを使用後するため、即効性はありませんが、透明感のある白さを期待できることが特徴です。
■表側のワイヤー矯正
オフィスホワイトニング→×
ホームホワイトニング→×
表側のワイヤー矯正中は、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングどちらも治療中はできません。そのため、必然的にホワイトニングは治療の後という形になります。
■裏側のワイヤー矯正
オフィスホワイトニング→〇
ホームホワイトニング→×
裏側(リンガル)矯正は、ご自宅で行う「ホームホワイトニング」はできませんが、歯科医院でのオフィスホワイトニングは可能です。オフィスホワイトニングは、主に前歯の表面に薬剤を塗布するホワイトニング法ですので、裏側に装置をつけているリンガル矯正では、オフィスホワイトニングが可能となります。一方でホームホワイトニングは歯にはめるマウスピースを使用するため、治療中は行うことができません。
■マウスピース矯正
オフィスホワイトニング→〇
ホームホワイトニング→〇
マウスピース矯正は装置が歯に固定されていないため、歯科医院でのホワイトニング(オフィスホワイトニング)、自宅でのホワイトニング(ホームホワイトニング)どちらも可能です。
ただし、どちらもアタッチメントという突起が付いていない時期に限られます。(アタッチメントとは、歯の表面に装着する、透明の突起を言います。
)なぜアタッチメントが付いているときにホワイトニングができないかというと、アタッチメントの部分だけが白くならず、外した時にそこだけまだらになってしまうためです。
いかがでしたか?当院では、検査・診断後ご契約いただいた方を対象に、ご自宅のホワイトニングで使用できるホワイトニング剤をプレゼントさせていただいております。
詳しい内容は、無料カウンセリングの際お気軽にお聞きくださいませ。