- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
口呼吸で出っ歯?噛み合わせや横顔の変化も生じることもある
2025年03月3日
口呼吸は、特に子供において歯や顎の発育にさまざまな影響を与えることがあります。その中でも、出っ歯や噛み合わせの変化、横顔の形状の変化が挙げられます。以下に、口呼吸がこれらの問題にどのように関与するかを詳しく説明します。
1. 口呼吸とは
口呼吸は、鼻ではなく口を使って呼吸を行う状態を指します。通常、呼吸は鼻から行われるべきですが、アレルギーや風邪、鼻の構造に問題がある場合などに口呼吸が行われることがあります。慢性的な口呼吸は、口腔内の健康や全身の健康にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
2. 口呼吸と出っ歯の関係
口呼吸が続くと、歯の位置に変化が生じ、出っ歯になることがあります。通常、舌は上顎の屋根に押し付けられることで、上顎の成長を促進し、歯並びを整える役割を果たしています。しかし、口呼吸によって舌が下がると、上顎の発育が妨げられ、前歯が突出する可能性が高まります。
a. 舌の位置
舌は、正常な噛み合わせを維持するために重要な役割を果たしています。舌が下がることで、歯が前に押し出され、出っ歯が形成されるのです。この状態が続くと、歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼし、さらなる問題を引き起こす可能性があります。
3. 噛み合わせの変化
口呼吸によって出っ歯が進行すると、上下の歯の噛み合わせにも変化が生じます。理想的な噛み合わせは、上顎の前歯が下顎の前歯を軽く覆う状態ですが、出っ歯になることでこの関係が崩れます。
a. 不正咬合のリスク
出っ歯が進行すると、不正咬合(上下の歯が正しく噛み合わない状態)が発生します。この不正咬合は、噛む力のバランスを崩し、歯の摩耗や顎の疲労を引き起こすことがあります。さらに、食べ物を噛む際に不自然な力がかかるため、顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こすリスクも高まります。
4. 横顔の変化
口呼吸は横顔の形状にも影響を与えることがあります。特に成長期の子供においては、顔の骨格が発達するため、口呼吸が続くと顔の形が変わることがあります。
a. 骨格の変化
口呼吸によって舌が下がることで、上顎の発育が妨げられることがあります。これにより、下顎が前に出てしまうことがあり、顔全体が平坦になる傾向があります。顎が後退し、横顔のラインが不自然になることで、見た目に影響を与えます。
b. 美容面への影響
横顔の変化は、美容面にも影響を及ぼします。顔の骨格が変わることで、鼻の形や口元の印象が変わり、全体的な顔の印象が悪化することがあります。このため、口呼吸が続くことで自信を失うこともあるかもしれません。
5. 健康への影響
口呼吸は、口腔内の健康だけでなく、全身の健康にも影響を与える可能性があります。口を開けて呼吸することは、口腔内が乾燥しやすく、唾液の分泌が減少するため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
6. 予防と対策
口呼吸を改善するためには、以下のような対策が有効です。
- 鼻呼吸の習慣を身につける: 意識的に鼻から呼吸を行うよう心掛けることが重要です。
- 医療機関での診察: アレルギーや鼻づまりがある場合は、耳鼻咽喉科や歯科での診察を受け、適切な治療を行うことが大切です。
- 口腔内のケア: 定期的な歯科検診を受け、口腔内の健康を維持することが重要です。
まとめ
口呼吸は出っ歯や噛み合わせの変化、さらには横顔の形状に影響を与えることがあります。舌の位置が変わることで、歯の発育に悪影響を及ぼし、最終的には口腔内の健康を損なう可能性もあります。予防的な対策を講じることで、口呼吸による問題を軽減し、健康な口腔環境を保つことができるでしょう。口呼吸が気になる方は、早めに専門家に相談することをお勧めします。






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