矯正治療中に虫歯や歯周病になる原因ー矯正治療後のケア不足が原因?

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平澤 建太朗
平澤 建太朗
この記事の監修者
医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。

矯正治療中に虫歯や歯周病になる原因ー矯正治療後のケア不足が原因?

2025年03月21日

矯正治療中に虫歯や歯周病になる原因と矯正治療後のケア不足

矯正治療は歯並びを改善するために重要な手段ですが、治療中および治療後に虫歯や歯周病になるリスクも伴います。特に、矯正治療後にケアが不足すると、せっかく治療した歯並びを台無しにしてしまう可能性があります。この記事では、矯正治療中のリスク要因とともに、矯正治療後のケア不足の問題についても解説します。

1. 矯正治療中に虫歯や歯周病になる原因

ワイヤー矯正 ワイヤー矯正歯磨きしづらい 虫歯、歯周病になる原因

矯正治療中は、ブラケットやワイヤーなどの装置が歯に取り付けられるため、普段の歯磨きが難しくなります。このため、歯垢や食べかすが残りやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

2. 矯正装置が原因となる理由

矯正治療中には、ブラケットやワイヤーが歯に取り付けられるため、歯磨きが難しくなります。これらの装置の周囲に歯垢がたまりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが増します。ブラケットやワイヤーが歯の隙間に食べかすを残すため、歯をしっかりと磨くことが重要です。

3. 歯磨きが難しくなることによる影響

矯正治療中は歯ブラシが届きにくい部分が増えるため、細かい部分の歯垢や食べかすが残りやすくなります。このため、通常よりも丁寧な歯磨きが必要になります。歯磨きの頻度や方法に気を付け、特にブラケット周りの汚れを落とすことが大切です。

4. 食生活の変化が招くリスク

矯正治療中は食生活に制限が加わります。硬いものや粘着性のある食品は避けるよう指示されるため、甘い食品や酸性飲料を摂取する機会が増えることがあります。糖分が多い食品や酸性飲料は虫歯の原因となるため、注意が必要です。

5. 歯周病のリスク要因

矯正治療中は歯周病のリスクも高まります。歯ブラシが届きにくい部分や装置の周囲に歯垢が溜まりやすくなり、歯周病菌が繁殖し、歯茎に炎症を引き起こす可能性があります。定期的な歯科検診とクリーニングで、歯垢や歯石を取り除くことが重要です。

6. マウスピース矯正治療のメリット

マウスピース矯正 マウスピース矯正のメリット

近年、マウスピース矯正治療が人気を集めています。従来のワイヤー矯正に比べて、虫歯や歯周病のリスクを低減するメリットがあります。以下のような特徴がマウスピース矯正の魅力です。

6.1 取り外し可能で清潔を保ちやすい

マウスピース矯正は、食事や歯磨きの際に取り外すことができます。これにより、食べかすが歯に残ることなく、歯磨きをしっかり行えるため、虫歯や歯周病の予防に繋がります。ワイヤー矯正に比べて、装置の周りに歯垢が溜まりにくく、衛生面で優れています。

6.2 見た目が目立たない

透明なマウスピースは目立たないため、外見を気にすることなく矯正治療を進めることができます。特に大人の患者にとって、外見への配慮は大きなメリットです。

6.3 快適で痛みが少ない

ワイヤー矯正に比べて、マウスピースは快適で、治療中の痛みも少ないことが特徴です。定期的に新しいマウスピースに交換することで、痛みや不快感を最小限に抑えられます。

6.4 定期的なチェックで管理が簡単

マウスピース矯正は定期的に歯科医師にチェックしてもらう必要はありますが、治療進行の管理がしやすく、治療計画に沿った進行が可能です。これにより、患者自身も治療の進行状況を把握しやすく、治療への不安が軽減されます。

 7. 矯正治療後のケア不足

矯正治療が終わった後も、十分なケアを怠ると、虫歯や歯周病が再発する恐れがあります。矯正後のケアをおろそかにすると、治療で得た成果が台無しになることがあります。以下の点がケア不足の代表的な原因です。

7.1 治療後のリテーナー装着が不十分

矯正治療後、歯は元の位置に戻ろうとする力が働くため、リテーナーを使って歯並びを維持することが必要です。リテーナーの使用を怠ると、治療後に歯が再びずれてしまう可能性があり、再度矯正治療を受ける必要が出てきます。

7.2 歯磨きが不十分

矯正治療後、歯の形や配置が変わったことで、歯磨きが難しくなる場合があります。治療後に十分な歯磨きが行われていないと、歯垢が溜まり、虫歯や歯周病が進行する恐れがあります。治療後も引き続き丁寧な歯磨きが求められます。

7.3 予防措置の怠慢

矯正後に歯科医院での定期的なチェックを受けないと、虫歯や歯周病のリスクを早期に発見できません。矯正後のケアには、歯科医師のフォローアップが欠かせません。

7.4 歯科医師のフォローアップ不足

矯正治療が終わった後も、歯科医師による定期的なチェックと必要に応じたクリーニングが重要です。ケアを怠ると、歯並びの問題や虫歯、歯周病が再発することになります。

矯正治療後の口腔ケアのポイント

以下のポイントを守ることで、治療後も健康な歯を維持できます。

  • リテーナーの着用:治療後、指定された時間帯にリテーナーを着用することで、歯並びが元に戻るのを防ぎます。
  • 定期的な歯磨きとチェック:矯正後も歯磨きは欠かさず行い、定期的に歯科医師にチェックしてもらうことが大切です。
  • 食生活の管理:治療後も虫歯や歯周病を防ぐために、糖分の多い食品や酸性飲料は控えめにし、バランスの良い食生活を心がけましょう。

 8. 定期的な歯科検診の重要性

矯正治療中はもちろん、治療後も定期的な歯科検診を受けることが重要です。歯科医師は治療後の歯並びや歯の健康をチェックし、必要に応じて予防措置を講じます。定期的な検診を受けることで、問題が早期に発見され、矯正治療の成果を長期間維持できます。

まとめ

矯正治療中はもちろん、治療後も虫歯や歯周病のリスクは存在します。矯正治療後のケアが不足すると、治療の成果を維持できなくなる可能性があるため、リテーナーの使用や定期的な歯科検診を忘れずに行いましょう。しっかりとしたケアを行うことで、美しい歯並びと健康な口腔を維持することができます。

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