金属アレルギーの原因は口の中にある?ワイヤー矯正治療よりマウスピース矯正治療の方が安心な理由

キービジュアル
平澤 建太朗
平澤 建太朗
この記事の監修者
医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。

金属アレルギーの原因は口の中にある?ワイヤー矯正治療よりマウスピース矯正治療の方が安心な理由

2025年05月13日

はじめに:金属アレルギーと歯科治療

金属アレルギーは、特定の金属に対して免疫系が異常に反応することによって引き起こされる症状です。金属アレルギーがある場合、金属製の物が体に触れることで、発疹やかゆみ、腫れなどのアレルギー症状が現れます。金属アレルギーは、日常生活においてさまざまな金属製品が体に触れることにより発症する可能性がありますが、歯科治療における金属もアレルギー反応を引き起こす原因となることがあります。特に、矯正治療において使われる金属製のワイヤーやブラケットが問題になることが多いです。

本記事では、金属アレルギーが口腔内に与える影響と、金属アレルギーのある患者にとってマウスピース矯正がなぜ理想的な治療法であるかについて詳しく解説します。また、銀歯(詰め物やクラウン)との関連についても触れ、金属アレルギーと矯正治療に関する懸念を解消するための情報を提供します。

1. 金属アレルギーの原因と口腔内での影響

金属アレルギーとは?

金属アレルギーは、金属に対して免疫系が過剰に反応する状態です。アレルギー反応が起こると、体は金属を異物として認識し、炎症を引き起こすことがあります。金属アレルギーを引き起こす主な金属には、ニッケル、コバルト、クロムなどがあり、これらの金属は日常的な生活で身近な製品に使用されています。

口腔内での金属アレルギー

口腔内では、歯科治療で使用される金属が直接口腔内の粘膜や歯茎に触れるため、金属アレルギーの症状が現れることがあります。特に、矯正治療において使用される金属製のワイヤーやブラケットがアレルギー反応を引き起こしやすいです。症状としては、口内炎、腫れ、かゆみ、歯茎の炎症などが見られることが多いです。

2. ワイヤー矯正治療と金属アレルギーのリスク

ワイヤー矯正 金属アレルギーのリスク

ワイヤー矯正治療の構造

ワイヤー矯正治療では、金属製のワイヤー、ブラケット、バンドが歯に取り付けられ、歯の位置を少しずつ移動させます。これらの金属部分が歯茎や口内の粘膜に触れるため、金属アレルギーがある患者にはリスクがあります。使用される金属には、ニッケルやステンレス鋼が含まれていることが多く、これがアレルギー反応を引き起こす原因となります。

金属アレルギーによる口腔内トラブル

金属アレルギーによって引き起こされる口腔内の症状には、以下のようなものがあります:

  • 口内炎:金属が歯茎や口腔内の粘膜に接触することで炎症が発生します。

  • 歯茎の腫れ:金属アレルギーが引き起こす炎症により、歯茎が赤く腫れ、痛みを伴うことがあります。

  • かゆみや痛み:金属部分が刺激となり、口内に不快感を感じることがあります。

これらの症状は矯正治療を続ける上での障害となり、場合によっては治療を中断しなければならないこともあります。

3. 銀歯との関連:金属アレルギーと口腔内の金属

銀歯とは?

銀歯とは、歯科治療で使用される金属製の詰め物やクラウンのことです。銀歯は一般的に、銀、銅、亜鉛、プラチナ、パラジウムなどを含む合金で作られます。この合金は、金属アレルギーを引き起こす原因となることがあります。特にニッケルアレルギーがある人は、銀歯に含まれるニッケルに反応することがあります。

銀歯と金属アレルギーの関係

銀歯が原因で金属アレルギーを引き起こす可能性があります。銀歯に含まれる金属成分が体に吸収され、免疫反応を引き起こすことがあります。これが口腔内でのアレルギー症状を引き起こす原因となり、口内炎や歯茎の腫れ、かゆみなどの症状が現れることがあります。

銀歯の取り扱いと注意点

金属アレルギーを持つ患者が銀歯を使用している場合、アレルギー反応が出る可能性があるため、定期的に歯科医師と相談し、必要に応じて代替素材を使用することを検討することが重要です。金属アレルギーがひどくなる前に、アレルギー対応の詰め物やクラウンに切り替えることで、症状を予防することができます。

4. マウスピース矯正治療が金属アレルギーに優れている理由

マウスピース矯正治療 金属アレルギーに優れている理由

金属フリーの治療法

マウスピース矯正治療は、透明なプラスチック製のアライナー(矯正装置)を使用する治療法であり、金属を一切使用しません。そのため、金属アレルギーを持つ患者にとっては、金属と直接接触することなく治療ができ、アレルギー反応のリスクを完全に回避できます。

快適さと治療期間の管理

マウスピース矯正は取り外し可能なため、食事や歯磨きの際に不便を感じることはありません。また、金属アレルギーによる口内の痛みや不快感もなく、快適に治療を進めることができます。さらに、透明で目立たないため、審美的にも優れた選択肢です。

5. まとめ:金属アレルギーと治療法の選択

金属アレルギーを持つ患者にとって、矯正治療を選ぶ際には金属を使用しない治療法が重要です。ワイヤー矯正治療では金属部分が直接口内に触れるため、アレルギー反応のリスクが高いですが、マウスピース矯正は金属を使用しないため、安全で快適な治療が可能です。

また、銀歯などの金属製の詰め物やクラウンに対しても金属アレルギーを持つ場合は、代替素材を使用することで症状を回避できます。金属アレルギーの症状を予防するためには、治療前に歯科医師に相談し、適切な治療方法を選択することが大切です。

マウスピース矯正治療は、金属アレルギーを持つ人にとって、安全で快適な治療法として非常に有効な選択肢であると言えます。

希望者には安心の「LINEサポート」があります!

LINEサポート

当院で矯正治療を開始された方で、希望される方は、担当医によるLINEサポート(無料)を行っています。

LINEサポート

通常は4週~5週に1回来院いただき、お口の状態を確認しますが、LINEフォローをお申込みいただいた場合は、毎週LINEからお口の状態を送信いただくことで、担当医がちゃんと歯が動いているか、問題が出ていないかを確認し患者さんにフィードバックします。

また、何か問題が起きた時もLINEで送信いただければ、担当医がすぐにご返信しますので安心して治療に専念することができます。

興味がある方は、当院までお問い合せ下さい。

矯正治療の症例のご紹介

詳細はこちら

マウスピース矯正で「失敗した方」へ

必ずお読み下さい~

※利用メーカーにより治療の質が異なります

料金表

料金表はこちら

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんな事でも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

電話番号
0120-78-1313
〒101-0025
東京都千代田区神田佐久間町3丁目29-2

このページの先頭に戻る