- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
マウスピース矯正で痛いと感じるのはどんなとき?
2025年05月13日
マウスピース矯正で痛いと感じるのはどんなとき?
「マウスピース矯正は痛くないって聞いてたのに…なんで痛いの?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
実はマウスピース矯正も、タイミングや状況によっては痛みを感じることがあります。
この記事では、「痛みが出るタイミング」や「原因別の対処法」をロジックツリーを使ってわかりやすく整理していきます。今まさに痛みを感じている方も、これから矯正を始める方も、ぜひ参考にしてください。
歯が動くことによる痛み
矯正開始直後は誰でも痛みを感じやすい
矯正を始めたばかりのころは、歯が動き始める刺激に慣れていないため、痛みを感じやすくなります。歯が「押されている」「引っ張られている」ような感覚があり、人によっては「じんじん」「ズキズキ」とした痛みを感じることも。
この痛みは通常、2~3日でおさまるケースがほとんど。歯が少しずつ移動する証拠でもあるので、基本的には心配いりません。
マウスピースを交換した初日は要注意
マウスピース矯正では、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換します。このとき、歯が次の位置に移動するための圧がかかり、痛みが出やすくなります。
**痛みが気になる場合は、就寝前に新しいマウスピースに交換するのがオススメ。**眠っている間に一番強い痛みをやり過ごせるため、日中のストレスを減らせます。
マウスピースが物理的に当たって痛いケース
縁が歯茎や頬に当たって痛い
マウスピースの形状が合っていない、あるいは少し飛び出している部分があると、歯茎や頬の内側に当たって痛みを感じることがあります。
この場合は自己判断で削ったりせず、必ず歯科医院に相談を。微調整やカットで改善されることがほとんどです。
フィットしていないと痛みの原因に
しっかりと装着できていない場合、浮いたマウスピースが歯に変な圧をかけてしまい、痛みや違和感の原因になることも。
マウスピースをはめるときは、「チューイー」と呼ばれる専用のゴムを噛んで、しっかりフィットさせるようにしましょう。
噛み合わせの変化による痛み
「噛んだときだけ痛い」のはかみ合わせの調整中かも
矯正中は歯の位置が日々変化していくため、噛み合わせにも変化が出ます。そのため、**一時的に「ある歯だけ痛い」**といった違和感が出ることも。
特に「硬いものを噛んだときに痛い」「上下の歯がぶつかる感じがある」といった症状があれば、歯科医師の調整が必要なサインかもしれません。
その他の原因による痛み
虫歯や歯周病が隠れていることも
マウスピース矯正とは直接関係なくても、虫歯や歯周病などのトラブルが原因で痛みが出ているケースもあります。
特に「片側だけズキズキする」「マウスピースを外しても痛い」と感じる場合は、早めに歯科医院でチェックを受けましょう。
長時間の装着での違和感・ストレス
マウスピースは基本的に1日20〜22時間装着する必要があります。長時間の装着で口腔内が乾燥したり、ストレスを感じる人も。
このような場合は、水分補給をしっかりと行うことや、こまめに歯やマウスピースを清潔に保つことで症状の緩和につながります。
装着時間や交換スケジュールを守らなかったときに起こる痛み
装着時間が短いと、歯が戻ろうとして痛みが出る
マウスピースは基本的に1日20〜22時間の装着が必要です。これを守らないと、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起きてしまいます。
後戻りが起こると、次のマウスピースがうまくフィットしなくなり、無理やり押し込むことで痛みが発生します。また、歯への圧力が不均等になり、特定の歯にだけ痛みが集中することも。
「昨日はちょっと外してたけど…」という小さな油断が、数日後に思わぬ痛みにつながることもあるので注意が必要です。
交換スケジュールを勝手に前倒し・後ろ倒ししてしまうと…
マウスピースは計画的に歯を動かすよう設計されているため、指示された通りのスケジュールで交換することが非常に重要です。
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前倒し(早く交換しすぎる)場合
歯がまだ準備できていないのに次の段階へ進めてしまうことで、強い痛みや違和感が生じることがあります。 -
後ろ倒し(交換を遅らせる)場合
逆に、予定より遅れて交換すると、歯の動きが滞り、装着時の痛みが強くなるだけでなく、全体の治療期間が延びてしまうリスクも。
適切なタイミングの維持が、痛みの予防と矯正成功のカギ
マウスピース矯正は、「ちょっとくらい…」という小さなミスの積み重ねが、後々の痛みや治療トラブルにつながることが多い治療法です。
面倒に感じる日もあるかもしれませんが、装着時間と交換スケジュールの厳守が、痛みを軽減しながら理想の歯並びに近づく最短ルートになります。
痛みを軽減するためにできること
新しいマウスピースは夜に交換する
すでに触れたように、新しいマウスピースを装着するタイミングは寝る前がベスト。睡眠中に慣れることで、痛みのストレスを最小限にできます。
市販の痛み止めを使ってもOK?
強い痛みが出た場合は、市販の鎮痛薬(ロキソニン・イブなど)を一時的に使っても問題ありません。 ただし、頻繁に痛み止めが必要な場合は、担当医に相談を。
正しい装着時間を守る
痛いからといってマウスピースを外す時間が増えると、治療が長引くだけでなく、痛みが再発しやすくなります。装着時間(20時間以上/日)を守ることが、逆に痛みを早く減らすコツでもあります。
まとめ:痛みは「異常」じゃないけど、我慢せずに相談を
マウスピース矯正中の痛みは、歯が動いている証拠でもあり、ある意味で「順調な進行」とも言えます。ただし、痛みが強すぎたり、長引く場合には無理せず歯科医に相談することが大切です。
ロジックツリーを通じて痛みの原因と対処法を整理すれば、不安も軽くなります。
正しい知識を持って、マウスピース矯正を前向きに続けていきましょう!
▶ この記事はこんな方におすすめ
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これからマウスピース矯正を始める人
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矯正中の痛みに不安を感じている人
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どうして痛いのか原因が分からない人







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