- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
矯正だけじゃ不十分?マウスピース矯正を成功に導くMFTの効果とは
2025年07月15日
【矯正後に後戻り!?】マウスピース矯正と舌癖・MFT(口腔筋機能療法)の深い関係
「せっかく矯正したのに、歯がまた動いてきた…」その原因、実は“舌癖”かもしれません。
マウスピース矯正(インビザラインなど)は、目立たず快適に歯並びを整えられる治療法として人気ですが、「矯正後に歯が戻ってしまった」という声も少なくありません。
その原因のひとつとして、最近注目されているのが「舌癖(ぜつへき)」です。実は、矯正で歯を動かすだけでは不十分なケースがあるのです。
本記事では、マウスピース矯正を成功させるカギともいえる**舌癖とMFT(口腔筋機能療法)**の関係性について、詳しく解説します。
舌癖とは?無意識の習慣が歯並びに与える影響
舌癖とは、舌の位置や動かし方に関する「無意識の悪習慣」を指します。
たとえばこんなクセ、思い当たりませんか?
- 飲み込むときに舌が前歯を押す
- 舌が常に下の方や前歯の裏にある(低位舌)
- 会話中、舌足らずに聞こえることがある
- 口がポカンと開いていることが多い
これらは一見些細なことに思えますが、舌は1日に2000回以上、無意識に動くと言われています。
そのたびに歯に力が加わっているとしたら……歯並びに影響が出るのも納得ですよね。
マウスピース矯正だけではダメ?後戻りを引き起こす「機能的な問題」
マウスピース矯正は、歯を少しずつ動かして整える治療ですが、「筋肉の癖」までは治せません。
もし舌癖があるままで矯正が完了してしまうと、
矯正前と同じ圧力が舌から加わり、歯が再び動き出してしまうことがあるのです。
特に以下のような方は注意が必要です:
- 前歯のすき間や開咬(上下の歯が噛み合わない)があった方
- 舌が大きめで、常に前歯を押す感覚がある方
- マウスピース矯正を終えても、舌の位置に違和感がある方
MFT(口腔筋機能療法)とは?矯正効果を最大化するトレーニング
MFTとは、舌・唇・頬などの筋肉の正しい使い方を身につけるためのトレーニングです。
矯正治療と並行してMFTを行うことで、歯並びの安定を助け、後戻りを予防します。
▼ MFTで行う主なトレーニング
- 舌を正しい位置(上あごのスポット)に置く練習
- 舌で前歯を押さずに飲み込む「嚥下訓練」
- 唇をしっかり閉じる力を養うトレーニング
- 口呼吸から鼻呼吸への切り替え指導 など
小児から成人まで、幅広い年齢で取り組めるのがMFTの特徴です。
マウスピース矯正とMFTは“セット”で考えるべき理由
マウスピース矯正で歯を動かし、MFTで筋肉や舌の動きを整える──
この2つが組み合わさることで、初めて「本当に安定した歯並び」が実現します。
実際、MFTを取り入れて矯正を行った患者さんの中には、
- 「矯正後、歯並びが長期間安定している」
- 「噛みやすくなった」「滑舌が良くなった」
- 「口元の印象が変わり、表情が明るくなった」
といった変化を実感される方もいます。
MFTが必要かどうかの簡単チェック
次の項目に1つでも当てはまる方は、MFTを検討する価値があります。
- 口を閉じるとアゴに梅干しジワが出る
- 口呼吸が多い
- 「サ行」「タ行」の発音が苦手
- 唇や舌がよく疲れる・だるい
- 矯正後の歯並びの後戻りが気になる
舌癖は見えづらいため、専門家によるチェックとアドバイスが重要です。
まとめ:歯を動かすだけでは“矯正”にならない。機能を整えることがカギ
マウスピース矯正は、見た目を美しく整える優れた治療法ですが、それだけでは不十分な場合もあります。
歯並びを乱す本当の原因が、舌や筋肉の使い方=「機能面」にあることも多いからです。
MFTを取り入れることで、歯だけでなく口全体のバランスが整い、
美しい歯並びが“長く保たれる”矯正が実現します。
マウスピース矯正を検討中の方も、すでに始めている方も、
「舌の癖、気になるかも…」と思ったら、ぜひ一度専門家に相談してみてください。
✅ 矯正とMFTを並行して行っている医院では、より安心して治療が受けられます。
あなたの歯並びだけでなく、未来の笑顔まで支える治療を選びましょう。








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