- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
マウスピース矯正で歯が浮くのはなぜ?5つの原因と今すぐできる対策
2025年06月27日
【歯科医監修】マウスピース矯正で「歯が浮く」ってどういうこと?原因と対処法を徹底解説
マウスピース矯正(インビザラインなど)を進める中で、「マウスピースが歯にフィットしなくなった」「歯が浮いてるように感じる」といった違和感を感じたことはありませんか?
この記事では、マウスピース矯正中に「歯が浮く」原因と対処法について、わかりやすく解説します。矯正中の不安やトラブルを防ぐためにも、ぜひ参考にしてください。
1. そもそも「歯が浮く」とは?矯正中によくある違和感
マウスピース矯正中に「歯が浮く」とは、アライナー(マウスピース)が歯にぴったりフィットせず、一部の歯とマウスピースの間に隙間ができてしまう状態を指します。
この状態が続くと、計画通りに歯が動かず、治療が遅れたり、追加の処置が必要になることも。早めに原因を知って対策することが大切です。
2. なぜ歯が浮く?考えられる3つの原因
2-1. 装着時間や方法が適切でない(患者側の要因)
多くの場合、装着時間の不足が最も大きな原因です。マウスピースは「1日20〜22時間」以上の装着が基本。これを守らないと、歯が十分に動かず、次のステップのマウスピースが合わなくなってしまいます。
また、装着時にしっかり奥まで押し込んでいないと、浮きやすくなることも。
2-2. 歯の状態による個人差(歯の要因)
歯の形や位置、根の状態によっては、特定の歯が動きにくいことがあります。たとえば:
- 骨の中にしっかり埋まっている奥歯
- 根が短くて動きやすい前歯
- 回転が必要な歯(ねじれのある歯)
こうした歯は「動かしにくさ」や「戻りやすさ」があり、浮きやすい傾向にあります。
2-3. マウスピースやアタッチメントの問題(装置側の要因)
マウスピースが変形したり、装着中にひびが入ると、歯にフィットしづらくなります。また、アタッチメント(歯につける小さな突起)が正しい位置にない、または取れてしまっていると、正しい力が加わらず浮く原因になります。
3. 浮きやすい歯の特徴とは?
特に注意したいのが、**上の前歯(中切歯・側切歯)**です。見た目にも目立ちやすく、力が分散しやすいため、計画通りに動かないと浮きが発生しやすくなります。
また、歯列の外側に飛び出していた歯(叢生)や、抜歯スペースを使って大きく移動する歯も注意が必要です。
4. 歯が浮いたときの対処法
自宅でできる対応
まずは以下の方法を試してみましょう。
- チューイーをしっかり使う(1日2〜3回、5〜10分)
- アライナーを奥まで押し込んで装着
- 装着時間を見直し、22時間以上を目指す
これでも改善しない場合は、次のステップへ。
歯科医院に相談すべきサイン
以下のような場合は、速やかに歯科医院へ相談しましょう。
- 数日試しても隙間が埋まらない
- 歯の動きに停滞感がある
- アタッチメントが取れている、変形している
早期の再チェックにより、再スキャンやアライナー再作成が必要になるケースもあります。
5. 歯の浮きを防ぐために、今できること
マウスピース矯正は自己管理が大切な治療法です。以下のポイントを意識しましょう。
- 毎日正しい装着方法を守る
- 医師の指示を理解し、忠実に実行する
- 1日1回は鏡でフィット感を確認する
- 不安があれば早めに相談する
6. まとめ:浮きやすい歯を理解して、安心して矯正を進めよう
マウスピース矯正中の「歯の浮き」は、珍しいトラブルではありません。原因を正しく知り、装着方法・時間・確認作業を習慣化すれば、多くの場合は改善できます。
浮きやすい歯の特性や、対処法を理解しておくことで、スムーズに矯正を進めることができます。心配なことがあれば、無理せず担当の歯科医に相談しましょう。








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