
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
マウスピース矯正で老け顔に?その原因と今すぐできる予防・改善策を解説
2025年07月1日
【マウスピース矯正で老け顔に?】その原因と今すぐできる予防法
はじめに:矯正で「老けた気がする」…それ、私だけ?
マウスピース矯正を始めた人の中には、「あれ、なんだか老けて見える…?」と感じる人も少なくありません。鏡に映る自分の顔に違和感を覚えたり、頬がこけたような気がしたり…。せっかく歯並びを整えてきれいになろうとしているのに、「老け見え」はショックですよね。
本記事では、なぜマウスピース矯正中に老け顔になったように見えるのか? その原因と、今日からできる予防・改善策をわかりやすく解説します。
1. なぜ老けて見える?矯正中の顔の変化
まずは、「マウスピース矯正=老ける」という誤解を正しましょう。実際には、**見た目が一時的に変化する要因がいくつか重なって“老けて見える”**ことが多いのです。
顔の構造変化によるもの
- 頬がこける・肉が落ちたように見える
マウスピースで常に軽く噛み締めるような状態になり、口周りが引き締まって頬がげっそりした印象になることがあります。 - フェイスラインが変化する
歯列が整い、出っ張っていた口元が内側に引っ込むと、「顎や鼻が目立つようになった」と感じる人もいます。
表情筋の活動量が減る
マウスピースを装着すると、話しにくさや違和感から口元をあまり動かさなくなる人が多いです。これにより、口輪筋や頬の筋肉が使われにくくなり、表情が乏しくなる=老けた印象に。
2. それって一時的?それとも戻らない?
ここで安心していただきたいのは、多くの場合、これらの変化は一時的であるということです。
- 矯正治療により顔立ちが整い、最終的には若々しく見える人も多い
- 一時的に筋肉が落ちたり顔のバランスが変化しても、習慣を意識すれば元に戻る
- 表情筋の衰えや姿勢の悪化は、放置しなければ改善できる
3. 老け顔を防ぐ!3つの予防・対策法
① 表情筋をしっかり動かす
装着中でも口元の筋肉を使うことはできます。たとえば…
- あいうえお体操:大きく口を開けて「あ・い・う・え・お」を言うだけでも効果あり
- 唇を突き出す・すぼめる運動
- 笑顔を作る練習(鏡の前で意識的に)
意識して表情を作ることで、たるみ・ほうれい線・無表情顔を防げます。
② 姿勢と生活習慣の見直し
意外と見落としがちなのが姿勢です。
- 噛み合わせの変化により、顎の位置がずれやすくなり、それが全身の姿勢に影響
- 猫背やストレートネックが進むと、顔が前に出て老けた印象に
【対策】
・デスクワーク時の姿勢改善(モニター位置や椅子の高さ調整)
・軽いストレッチ・肩回しで日々の歪みをリセット
・口をしっかり閉じる(口呼吸になっていないか注意)
③ 栄養とスキンケアでサポート
「食べにくさ」から食事の量や質が落ち、知らず知らずのうちに栄養不足になる人も。
- タンパク質やビタミン類が不足すると、肌のハリがなくなり、たるみが進行
- 無理なダイエットと矯正の組み合わせもNG!
【対策】
・たんぱく質(肉・魚・豆類)をしっかり摂る
・保湿重視のスキンケア+顔マッサージでむくみを予防
・できれば、たまにプロのフェイシャルケアを受けるのも◎
4. 矯正で「美人顔」になる人も多い
一時的な見た目の変化はあっても、**マウスピース矯正の目的は「健康的で整った歯並び」**です。そして、歯並びが整えば、口元が引き締まり、笑顔の印象が良くなります。
実際に、
「最初は頬がこけたけど、半年経ったら顔全体がシャープになって若返ったと言われた」
という声も多くあります。
“老け顔”は一時的な通過点だと理解し、正しい対処をしながら治療を続けていきましょう。
まとめ:矯正中の老け顔は「予防できる」
マウスピース矯正中に感じる「老け見え」は、以下のようにして防ぐことが可能です。
✅ 表情筋を意識的に動かす
✅ 姿勢・生活習慣を見直す
✅ 栄養バランスとスキンケアで外からも内からもケア
✅ ゴール後の変化を信じて、焦らず継続!
キレイな歯並びと同時に、若々しい印象も手に入れるために、今できる小さなケアを日常に取り入れていきましょう。