- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
マウスピース矯正と親知らず、どちらが先?矯正前に確認すべきチェックリストを解説
2025年07月1日
【歯科医監修】マウスピース矯正と親知らず、どちらが先?矯正前のチェックリスト付き
「インビザラインなどのマウスピース矯正を始めたいけど、親知らずがまだある。先に抜いたほうがいいのかな?」
そんな疑問を持つ方は多いはずです。
この記事では、親知らずと矯正治療の関係をロジカルに整理し、「どちらを先にするべきか」「どんな場合に親知らずの抜歯が必要か」などを、わかりやすく解説します。最後に矯正前のチェックリストも掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
親知らずと矯正、どちらを先にやるべき?
まず結論からお伝えすると、「多くの場合、親知らずの確認・処置が先」です。
理由は3つあります:
- 矯正後に親知らずが生えてきて歯並びを押す可能性がある
- 親知らずの圧力でマウスピースが合わなくなることがある
- 矯正シミュレーションに誤差が生じやすくなる
矯正治療は、1本1本の歯を緻密に動かす設計で進めるため、途中で親知らずの影響が出ると「計画通りに歯が動かない」「前歯が後戻りする」などの問題が起きることがあります。
「親知らず vs 矯正の順番」
以下のように整理できます:
【マウスピース矯正したい】
├─ 親知らずがある
│ ├─ 問題がある(埋伏・圧迫・痛み)
│ │ └─ 抜歯してから矯正開始が望ましい
│ └─ 問題なし(真っ直ぐ・スペースあり)
│ └─ 医師と相談し、様子を見ながら矯正可能
└─ 親知らずなし
└─ そのまま矯正スタートOK
親知らずがあると矯正にどう影響するの?
1. 歯が正しく動かない
親知らずが他の歯を圧迫していると、マウスピース通りに歯が動かなくなります。
2. 前歯が押されて「後戻り」する
矯正後に親知らずが生えてくると、せっかく整えた前歯が再び押されて歯並びが崩れる可能性があります。
3. マウスピースが合わなくなる
歯並びにズレが生じると、作り直しや再計画が必要になる場合もあります(追加費用がかかるケースも)。
親知らずは必ず抜くべき?
必ずしも「親知らず=抜く」とは限りません。以下のような場合は、抜歯せず様子を見ることも可能です。
抜かなくても良い親知らず
- 正しく真っ直ぐ生えている
- 十分なスペースがある
- 炎症・痛み・虫歯がない
- レントゲンで今後動くリスクが低いと診断された
抜いたほうがよい親知らず
- 横向き・斜めに生えている
- 顎のスペースが足りない
- 痛みや腫れを繰り返す
- レントゲンで「将来的に圧迫が起きる」と診断された

親知らず抜歯→矯正までの流れと注意点
抜歯後すぐに矯正できる?
通常、抜歯後は1〜2週間の回復期間を設けてから矯正スタートとなります。炎症や腫れがあると矯正器具がつけられないため、治癒状況を見て判断されます。
抜歯による痛みはどれくらい?
個人差はありますが、下の親知らず(特に埋まっている場合)の方が痛みや腫れが出やすいです。1週間程度で落ち着く人が多いですが、事前にスケジュールを調整しておくと安心です。
【矯正前チェックリスト】親知らずの確認ポイント
マウスピース矯正を始める前に、以下の項目を歯科でチェックしてもらいましょう。
✅ 親知らずの有無をレントゲンで確認
✅ 埋伏歯(骨に埋もれている歯)の有無
✅ 顎のスペースに余裕があるか
✅ 親知らずに痛み・炎症・虫歯がないか
✅ 今後動き出すリスクがあるか
✅ 矯正医が「抜歯した方が良い」と診断しているか
まとめ:焦らず、正しい順序で矯正を始めよう
親知らずがある状態で矯正を始めると、トラブルの原因になることがあります。
マウスピース矯正の成功には、「親知らずの確認と対応」がとても重要です。
まずは信頼できる歯科医院でレントゲンを撮ってもらい、自分の親知らずの状態を正しく把握しましょう。そのうえで、必要があれば抜歯→矯正という順序で進めることが、結果的にスムーズな治療につながります。






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