- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
歯科矯正でガミースマイルは治る?原因別の治療法とマウスピース矯正の効果を徹底解説
2025年08月5日
歯科矯正でガミースマイルは治るの?原因と治療法を徹底解説!
笑うと歯茎が見えすぎて気になる…ガミースマイルとは?
笑ったとき、上の歯茎がたくさん見えてしまう状態を「ガミースマイル」と呼びます。
見た目の悩みだけでなく、「笑うのが恥ずかしい」「写真に写るのが嫌」という方も多く、実は意外と身近なコンプレックスです。
医学的には、笑った時に上の歯茎が3ミリ以上露出している状態がガミースマイルの目安とされています。
ほんの少し歯茎が見えるのは自然ですが、それ以上になると目立ちやすくなり、笑顔の印象に影響が出ることも。
たとえば、ガミースマイルがあると「幼く見える」「不自然な表情に感じられる」という印象を与えやすく、本人の自信にも影響してしまいます。
ガミースマイルの原因は?4つのタイプを知ろう
ガミースマイルは一言で言っても、原因はさまざま。
大きく分けると、以下の4タイプがあります。
1. 骨格由来の原因
上顎(上あご)の骨が大きすぎたり、前に出ていることがあります。
これがあると、歯茎が過剰に見える「骨格性ガミースマイル」です。
こうしたケースは、矯正だけでなく外科手術が必要になることも。
2. 歯の位置や噛み合わせの問題
前歯が前に出ていたり、噛み合わせが深すぎる(過蓋咬合)場合。
歯の位置のズレが原因のガミースマイルは、歯科矯正で改善しやすいケースが多いです。
3. 唇や表情筋の動きの影響
笑った時に上唇が大きくめくれ上がることで、歯茎が強調されるパターン。
この場合は、ボトックス注射などで筋肉の動きを調整する治療が検討されます。
4. 歯茎そのものの過剰露出
歯茎の量が多かったり、歯肉が肥厚しているケースです。
この場合は、歯肉整形(ガムピーリング)などの審美治療が適応されます。


ガミースマイルの原因を正確に見極めることが、適切な治療法選びの第一歩。
次は「歯科矯正でガミースマイルが治るケース」について詳しく見ていきましょう。
歯科矯正でガミースマイルが治るケースとは?
歯科矯正は、ガミースマイルの中でも歯の位置や噛み合わせのズレが原因のケースで特に効果的です。
歯の突出や噛み合わせの改善
前歯が前に突出していると、笑ったときに歯茎が余計に目立つことがあります。
この「出っ歯」や「深すぎる噛み合わせ(過蓋咬合)」は、矯正治療によって歯並びを整えることで、歯茎の露出を自然な範囲に抑えることができます。
特に、歯が理想の位置に並ぶことで唇の形や動きも変わり、笑ったときの歯茎の見え方が大きく改善されることが多いです。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い
矯正治療には主に「ワイヤー矯正」と「マウスピース矯正(インビザラインなど)」があります。
ワイヤー矯正
- 伝統的な方法で、歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーで歯を動かします。
- 幅広い症例に対応可能で、治療効果が高いのが特徴。
- 見た目に目立ちやすい、食事や歯磨きがしづらいというデメリットがあります。
マウスピース矯正(インビザライン等)
- 透明なマウスピースを使うため、ほとんど目立たず装着感も比較的快適。
- 自分で取り外しができるので、食事や歯磨きの制限が少ない。
- 軽度〜中等度の歯並びのズレに適している。重度の場合はワイヤー矯正や外科手術が必要なことも。
- 治療期間は症例によって異なりますが、一般的に1年〜2年程度。
ガミースマイルの矯正にはどちらが向いている?
ガミースマイルの原因や症状の度合いによって使い分けられます。
特に、
- 軽度の歯並びの乱れで歯茎の露出が気になる場合は、マウスピース矯正でも十分改善可能。
- 重度の骨格問題や大きな噛み合わせのズレがある場合は、ワイヤー矯正や外科的矯正との組み合わせが望ましいです。
矯正で治らないガミースマイルの場合は?
一方、以下のようなケースでは、矯正だけでの改善は難しいことがあります。
骨格の過成長が原因のケース
上顎骨が過剰に成長している場合、外科手術(顎変形症手術)を併用することが一般的です。
矯正だけで動かせる範囲を超えているため、骨の位置自体を調整します。
筋肉の動きが強すぎる場合
笑ったときに上唇が大きくめくれ上がる「唇の過剰挙上」は、ボトックス注射で筋肉の動きを和らげる治療もあります。
注射なのでダウンタイムも少なく、手軽に受けられるのがメリットです。
歯茎が厚い・多い場合
歯肉が過剰に露出している場合は、歯肉整形(ガムピーリングや歯肉切除術)で歯茎の形を整えます。
これにより、笑ったときの歯茎の露出を減らすことが可能です。
矯正治療の流れと注意点
1. カウンセリング・診断
まずは矯正歯科で診断を受け、ガミースマイルの原因を特定します。
レントゲンや写真、口腔内スキャンなどで詳細にチェック。
2. 治療計画の立案
原因に応じて矯正単独か、外科手術や審美治療の併用かを決定。
治療期間や費用の見通しもここで説明されます。
3. 矯正治療開始
ワイヤーやマウスピースを装着し、歯を少しずつ動かしていきます。
通院は4〜8週間に1度が一般的。
4. 保定期間
歯の位置が安定するまで、リテーナー(保定装置)を装着。
治療終了後も定期的なチェックが必要です。
治療期間・費用の目安
- マウスピース矯正:約1〜2年、費用は70〜120万円程度(医院により変動)
- ワイヤー矯正:約2〜3年、費用は80〜150万円程度
- 外科手術併用の場合:矯正費用+手術費用が必要(合計200万円以上になる場合も)
実際の症例紹介(ビフォーアフター)
症例1:軽度の歯の突出によるガミースマイル(マウスピース矯正)
- 笑った時に上の歯茎が約4mm露出
- マウスピース矯正で前歯を後方に移動させ、約1年半で改善
- 自然な笑顔で歯茎の露出も気にならなくなった
症例2:中度の過蓋咬合によるガミースマイル(ワイヤー矯正+部分的な歯肉整形)
- 歯の噛み合わせが深く、笑うと歯茎が目立つ
- ワイヤー矯正で噛み合わせを整えつつ、歯肉整形で歯茎の形も調整
- 約2年で自然な笑顔を実現
まとめ|自分の原因に合った治療選びが大切
ガミースマイルは原因によって治療法が大きく異なります。
歯科矯正で改善できるケースも多いですが、骨格の問題や筋肉の動きが強い場合は別の治療も検討が必要です。
まずは専門医に相談し、正確な診断を受けることが重要。
その上で、ワイヤー矯正やマウスピース矯正、外科手術やボトックス注射など自分に合った治療法を選びましょう。
治療を通じて自然で自信に満ちた笑顔を取り戻せる可能性は十分にあります。
気になる方は早めに専門医に相談してみてくださいね。






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