矯正で抜歯した隙間はいつ閉じる?ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いと注意点を解説

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平澤 建太朗
平澤 建太朗
この記事の監修者
医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。

矯正で抜歯した隙間はいつ閉じる?ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いと注意点を解説

2025年10月18日

矯正で抜歯した隙間はいつ閉じる?ワイヤー矯正・マウスピース矯正それぞれ解説

「矯正治療のために歯を抜いたけど、この隙間、本当に閉じるの…?」
そんな不安を感じている方へ。実は、抜歯後の隙間が閉じるスピードや方法は治療の種類(ワイヤー矯正 or マウスピース矯正)によっても異なります

この記事では、抜歯後のスペースが閉じるまでの流れや期間、マウスピース矯正での注意点などを詳しく解説します。


1. なぜ矯正で抜歯が必要なのか?

矯正治療で抜歯をする最大の理由は、歯を並べるためのスペースを確保することです。
特に日本人のあごは小さめの傾向があり、歯が収まりきらずガタガタになったり、前に飛び出て「出っ歯」になったりするケースが多くあります。

このような問題を解決するために、小臼歯(4番目か5番目の歯)を上下左右で抜歯し、そのスペースを使って歯並びを整えるのが一般的な方法です。


2. 抜歯した隙間はどうやって閉じるの?

ワイヤー矯正の場合

ワイヤー矯正では、ブラケットとワイヤーで歯に持続的な力をかけながら、少しずつ歯を動かしていきます
抜歯したスペースは、以下のように閉じていきます:

  • 前歯を後ろへ引っ張る(出っ歯改善など)
  • 奥歯を前へ移動させる(咬み合わせ調整など)

治療の目的に応じて、どちらを動かすか(あるいは両方)を矯正医が計画します。

マウスピース矯正(インビザライン等)の場合

マウスピース矯正でも、抜歯を伴う矯正治療は可能です
透明なマウスピース(アライナー)を段階的に取り替えていくことで、計画的に歯を動かし、抜歯スペースを閉じていきます

ただし、マウスピース矯正では以下のような特徴があります:

  • 歯の動きがワイヤーに比べてやや緩やか
  • 「アタッチメント」や「顎間ゴム(ゴムかけ)」の使用が必要なことが多い
  • 治療計画どおりに進めるには、1日20時間以上の装着が必須

マウスピース矯正でも抜歯スペースはしっかり閉じますが、装着時間と使用方法の正確さが結果に大きく影響します


3. 抜歯後の隙間が閉じるまでの期間は?

抜歯スペースが完全に閉じるまでの期間は、おおよそ6ヶ月~1年程度が一般的です。

ただし、以下のような要因で前後します:

要因 内容
治療方法 ワイヤー矯正のほうが歯を強く引っ張れるため、早く閉じやすい傾向
年齢 若年層のほうが骨が柔らかく、歯が動きやすい
抜歯スペースの広さ 抜いた歯の本数・位置により異なる
協力度 ゴムかけ、マウスピースの装着時間などを守っているか

マウスピース矯正の注意点:

マウスピース矯正では、装着時間が足りなかったり、自己判断で使用を中断したりすると、歯が計画通りに動かず、スペースが閉じにくくなることがあります


4. 隙間が閉じないケースはある?

基本的に、正しく治療が進めば抜歯スペースは必ず閉じます。
ただし以下のような理由で「なかなか閉じない」ことがあります:

  • ゴムかけのサボり
  • 装置の不具合
  • 装着時間不足(マウスピース矯正の場合)
  • 骨の硬さや個人差によるもの

治療がうまく進んでいないと感じたときは、自己判断せず、早めに担当の矯正医に相談することが大切です。


5. 抜歯後の見た目や途中経過は?

治療中、抜歯スペースが見えてしまう時期がありますが、これは一時的なものです
マウスピース矯正であれば、マウスピース自体が隙間をある程度カバーしてくれるため、ワイヤーよりも見た目の不安は少ない傾向があります。

また、歯が動いていく過程で一時的に以下のような現象が見られることもあります:

  • 前歯が引っ込みすぎて見た目が変化
  • 歯と歯の間にすき間(ブラックトライアングル)ができる
  • 噛み合わせが不安定に感じる

いずれも最終段階で調整されることがほとんどなので、途中経過に神経質になりすぎる必要はありません


6. 抜歯スペースを閉じるための注意点

抜歯スペースを計画通りに閉じるためには、日々の協力が重要です。

ワイヤー矯正の場合

  • 顎間ゴム(ゴムかけ)を毎日指示通りに使用すること
  • 装置のトラブルがあればすぐ報告する
  • 通院をサボらない

マウスピース矯正の場合

  • 1日20〜22時間以上の装着を守る
  • 決められたタイミングでマウスピースを交換する
  • アタッチメントや顎間ゴムを正しく使う

これらを守るかどうかで、治療結果と期間が大きく変わります。


7. まとめ:焦らず、正しく進めれば隙間はちゃんと閉じる!

矯正治療における抜歯は、理想的な歯並びと咬み合わせを得るための大切なステップです。
そして抜歯した隙間も、ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、計画通りに治療を進めればしっかり閉じます。

重要なのは「焦らず、協力的に、治療計画を守ること」。
不安があるときは、我慢せずに歯科医に相談しながら一歩ずつ進んでいきましょう!


よくある質問(Q&A)

Q. マウスピース矯正で抜歯しても大丈夫?
A. はい、適切な症例であれば抜歯ありでもマウスピース矯正は可能です。治療計画の作成力が求められるため、実績のある歯科医院で相談しましょう。

Q. 抜歯しないで矯正したい場合は?
A. 軽度の乱れや出っ歯なら、非抜歯でも対応可能なことがあります。歯を少しだけ削ってスペースを作る「IPR(ディスキング)」という手法もあります。

Q. 治療中に隙間が開いたままだけど大丈夫?
A. 治療の一環として、一時的にスペースが開いている状態はよくあることです。

最終的に閉じるよう設計されているので、心配しすぎなくてOKです。


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