- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
歯科矯正の落とし穴?歯根吸収と歯茎退縮から歯を守る安全な治療計画
2025年12月26日
歯科矯正の落とし穴?知っておくべき2つの副作用と安全な治療計画
美しい歯並びは、多くの人が憧れるものですが、歯科矯正治療には予期せぬ副作用が伴うことがあります。特に、矯正治療を始める前に知っておくべき2つの副作用があります。今回はそれらの副作用と、それらを避けるための安全な治療計画について詳しく解説します。
副作用1:歯根の短縮(根吸収)
矯正治療中に最も注意が必要なのが、歯根の短縮、つまり「根吸収」です。これは、歯の根の長さが短くなってしまう現象で、矯正力が継続的にかかることが原因となります。
歯根吸収が起こる理由
歯根吸収が起きる主な原因は、以下のような要素が影響します:
- 過度な矯正力:強い力を長期間かけ続けることで、歯の根に負担がかかりやすくなります。
- 治療期間の長期化:矯正治療が長期間にわたると、歯にかかる力の影響で歯根が短くなるリスクが増加します。
- 外的要因:前歯の矯正の場合、唇の圧やスポーツ時の衝撃など、矯正力以外の要因も影響を与えることがあります。
歯根が短くなると?
歯根が短縮することで、歯の支持力が低下し、最終的には歯がぐらついたり、安定性を欠いたりするリスクが高まります。そのため、矯正治療の際には過度な力をかけないこと、治療計画を慎重に立てることが非常に重要です。
副作用2:歯の骨外への突出と歯茎退縮
次に注意すべき副作用は、歯の骨外への突出と歯茎退縮です。歯が骨の範囲を超えて移動し、歯茎が下がることがあります。
歯茎退縮の原因
歯茎退縮は、歯が本来あるべき骨の位置から外れ、歯茎が下がってしまう現象です。これが起きると、歯が長く見えるだけでなく、歯の支えとなる骨が不足し、長期的な安定性にも悪影響を与える可能性があります。
どんな場合に起こりやすいか?
- 歯の軸が骨の外側に出過ぎると、歯茎が下がることがあります。
- 矯正力が強すぎたり、歯の移動が急激だったりすると、歯の軸が本来の骨内の位置を超えてしまうことがあります。
このような状況を避けるためには、歯の軸を骨の範囲内で移動させることが重要です。無理に歯を動かそうとすると、歯茎退縮などの反作用が起こる可能性があります。
安全な治療計画の重要性
これらの副作用を防ぐためには、適切な治療計画を立てることが非常に重要です。特に、以下のポイントを守ることが予防策となります。
1. 歯を骨の範囲内で動かす
歯を無理に動かそうとすると、反作用が起こり、歯の骨から外れたり、歯茎が下がる原因になったりします。治療計画では、必ず歯を骨の範囲内で動かすことが基本です。
2. 治療の力を適切に調整
過度な矯正力を使わないように、矯正力を適切に調整することが大切です。力が強すぎると、歯根吸収や歯茎退縮などのリスクが高まります。
3. 患者さんの生活習慣を考慮
患者さんの生活習慣(唇の圧、スポーツなど)も考慮して治療を進めることが重要です。例えば、スポーツをしている場合、矯正治療中に歯が衝撃を受けることがあるた
め、その点を特別に配慮した治療設計が求められます。

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まとめ
歯科矯正を受ける際は、これらの副作用に対するリスクを理解した上で、信頼できる歯科医師と十分に相談することが大切です。安全で効果的な治療を受けるためには、無理のない計画と丁寧な管理が不可欠です。
矯正治療を進める際は、治療の初期段階でしっかりとした計画を立て、その後も定期的に経過を確認していきましょう。これにより、副作用のリスクを最小限に抑え、健康で美しい歯並びを手に入れることができます。
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