インビザラインで歯が動きにくくなる4つの原因
2021年07月2日
「インビザラインは歯が動かない」「逆に歯並びが悪くなる」等の悪い噂が囁かれることもありますが、これは間違いです。
インビザラインはしっかりと使用すれば、ワイヤー矯正と同じように歯は問題なく動きます。
インビザラインだからといって歯が動かないということはありません。
それではどのようなケースで、歯が動かないという事が起こるのでしょうか?インビザラインで歯が動かない場合には、様々な原因が考えられます。
今回は主に、使用中の不備に関しての原因を解説していきたいと思います。
インビザラインで歯が動かない原因
インビザラインで思うように歯が動かない理由は、以下のような原因があります。
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- ①装着時間が短い
- ②アライナーがしっかりと嵌っていない
- ③アライナーが変形している
- ④アタッチメントが取れたままになっている
では、このような理由で動かないのは一体何故なのでしょうか?下記で詳しくご説明します。
①装着時間が短い
インビザラインは、22時間以上の装着が望ましいとされています。
装着時間が短いと、それだけ歯にかかる力が少なくなりますよね。矯正中の歯は非常に動きやすく、一日でもアライナーを装着していないと、いとも簡単に歯は元の位置に戻ろうと動いてしまいます。そういった「後戻り」を避けるためにも、使用時間はしっかりと守るようにお願いしています。
装着時間が短いと、それだけ歯にかかる力が少なくなりますよね。矯正中の歯は非常に動きやすく、一日でもアライナーを装着していないと、いとも簡単に歯は元の位置に戻ろうと動いてしまいます。そういった「後戻り」を避けるためにも、使用時間はしっかりと守るようにお願いしています。
②アライナーがしっかりと嵌っていない
インビザラインのアライナーは、番号のついたマウスピースを番号順に決められた期間で交換します。
当然新しい番号に変わった時は、アライナーがキツくて装着しにくいといったようなことが起こります。そのため、新しいアライナーに交換した際は、当院でお渡ししている「チューイー」と呼ばれるものを噛んでいただき、しっかりとアライナーをフィットさせる必要があります。
しかし、このチューイーを噛んでいなかったり、奥までしっかりと嵌めていない場合、アライナーがフィットせず「浮き」が出てしまうことがあります。この浮きが存在すると、本来の矯正力が作用せず、歯が動きにくいという症状が起こってしまいます。そのため、特に新しいアライナーに交換した際には、奥まで指でしっかりとはめ込み、チューイーを使用するようにして下さいね。
③アライナーが変形している
インビザラインのアライナーは独自の頑丈な素材で作られていますが、取り外しの回数が多い場合、または熱湯をかけてしまった場合などには、アライナーが変形してしまうことがあります。形が少しでも変わってしまうと、アライナーをぴったりフィットさせることは不可能で、無理に装着しようとしても、変形した箇所を含め、周りの歯も計画通り動きません。
1度変形してしまった物を元に戻すことは出来ないので、その場合にはまた同じものをオーダーすることになります。その間注意すべきことは、1つ前のアライナー装着していただくという点です。
当院では、使用したアライナー(特に1つ、2つ前のもの)は、保管していただくようお声がけをしています。こう言った場合に前のアライナーを装着して頂くことで、後戻りを最小限に抑える事ができるためです。アライナーを破損、変形させてしまった場合には、すぐに当院までお問い合わせください。
④アタッチメントが外れたままになっている
「アタッチメント」とは、歯の表面に着ける透明の突起物です。このアタッチメントは、歯への矯正力をコントロールするものですが、アライナーの脱着で外れてしまうことがあります。このアタッチメントが長期間外れたままになってしまうと、歯にうまく力が加わらず、治療が計画通りに進みません。
ワイヤー矯正のように、外れたらすぐに付け直さなければ日常生活にも支障をきたす、という事ではありませんが、ご自身で外れたことが確認ができた場合には、なるべく早く付け直しをしに受診することをおすすめいたします。
まとめ
いかがでしたか?インビザラインは使用方法と使用時間を正しく守れば、しっかりとした矯正治療効果が発揮されますが、その分このような原因で動きにくくなってしまうこともあります。
インビザラインで歯が動きにくいと感じた場合、今回ご紹介した原因が影響していることもありますので、1度確認してみてくださいね。
当院では、患者様の不安やお悩みに寄り添った治療を心がけております。どんな小さなお悩みでも、お気軽にご相談ください。