- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
インビザライン矯正中の痛みについて
2021年06月29日
こんにちは、秋葉原リヨンドール歯列矯正歯科クリニックです。
インビザラインによる矯正治療中は、個人差はあるものの、必ずといっていいほど痛みや違和感が生じます。これはインビザラインだけでなく、他のマウスピース矯正やワイヤー矯正も同じです。ただし、金属のワイヤーに比べてプラスチックであるインビザラインは、治療中の痛みが少ないという特徴があります。
今回はインビザライン矯正で痛みが出やすい時、またその対処法についてお話していきたいと思います。
インビザラインはワイヤー矯正よりも痛みが少ない?
ワイヤー矯正は「ブラケット」という装置を歯に固定し、そこにワイヤーを通して矯正力をかける治療法です。つまり、ブラケットという小さい装置に力が集中することになります。
一方、インビザラインはマウスピースを使用する事で、歯の全面に矯正力を加えて歯を動かしていきます。
矯正力が一点に集中するワイヤー矯正よりも、歯の前面に力を分散させながら治療を行うインビザラインは、歯を動かすときの痛みが少ない傾向にあります。
インビザラインで痛みが出やすいとき
しかし、インビザライン矯正だからといって、痛みが出ないというわけではありません。ワイヤー矯正とは違い、器具が当たって痛いという事はありませんが、インビザライン矯正で痛みや違和感が出るタイミングは、ある特定の条件下で起こります。
インビザラインによる矯正中、特に痛みが出やすいのは以下の時です。
- ・マウスピースを初めて装着したとき
- ・マウスピースを新しいものに交換したとき
- ・マウスピースを交換したてで、食事をしたとき
- ・マウスピースを長時間外しており、数時間または一日ぶりに装着したとき
ただ、痛みは長期間ずっと続くことはほとんどありません。マウスピースが歯に馴染むと、痛みも次第に和らぎます。
矯正治療中の痛みを緩和させるには?
歯が動いているときの痛みを緩和させる一番手軽で、矯正治療に支障が出ないのは「氷で冷やす」方法です。ただし、氷をそのままかみ砕いてしまうと、痛みが悪化しかねないため、お口の中に入れる場合には噛まないよう注意するようにしてください。また、痛みが強すぎて日常生活に支障が出る場合には、痛み止めを飲むことで一時的な鎮静効果が期待できます。
しかし、「ロキソニン」などの痛み止めは、長期にわたって服用すると血流が悪くなることで、歯の動きが悪くなってしまう事があります。そのため、どうしても痛みが強い時には、歯の動きに影響を与えない「カロナール」をおすすめいたします。
もしも痛みが我慢できる範囲であれば、そのまま様子を見たほうがよいでしょう。また、痛みが出ている場合には、硬いものを噛まないようにすることで、痛みの悪化を防ぐことができます。
光加速装置が痛みの緩和につながることも
オーソパルスなどの光加速装置は、主に治療期間の短縮、つまり治療のスピードアップに使用されます。これは、光を当てることで細胞エネルギーが活発化される働きを利用したものです。
この働きは治療のスピードアップだけでなく、歯が動く時の痛みの軽減にもなります。
当院では全ての患者様に、光加速装置の使用をお願いしております。治療期間の短縮だけでなく、痛みを軽減させることで、患者様にとっての矯正治療期間が、より負担の少ないものとなるように努めておりますので、ご不安な方も一度当院でご相談ください。
まとめ
矯正治療中の歯の痛みは、歯にしっかりと力が加わり、綺麗に並ぶために動いている証拠です。痛みが出たときに適切な対処法をとることで、矯正治療がスムーズに進行します。
インビザラインは通常のワイヤー矯正よりも痛みは少ないとされていますが、痛みのある時はできるだけ様子を見て、安静に過ごす事が大切です。
当院では、矯正治療中に起こる痛みや不安を解消できるような態勢を整えております。治療期間中でも遠慮なさらずご連絡くださいね。
無料カウンセリングも随時受け付けておりますので、お電話またはメールにてお問い合わせください。