- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
インビザライン治療中の注意点
2021年06月28日
初めまして、2021年の5月に開院いたしました、秋葉原リヨンドール歯列矯正歯科クリニックです。
当院で扱っているのは、「インビザライン」という矯正装置です。インビザラインとは、アライン・テクノロジー社が提供する、現在全世界での治療実績が1000万人を超えた、マウスピース矯正装置です。
インビザラインは、取り外し可能な非常に目立ちにくい矯正装置ですが、その分注意しなければならない事も多くあります。
今回はそんなインビザライン治療の最中、気を付けなければならない注意点をお話ししたいと思います。
使用時間の厳守
インビザラインは、患者様ご自身でマウスピースを順番に交換していただき、歯を動かしていく矯正方法です。よって、使用時間が足りない場合、矯正力がうまくかからず歯が綺麗に並びません。1日22時間以上の装着が望ましいとされているため、食事と歯磨き以外は常にお口の中にある状態が理想的です。
22時間以上の装着ができていないと、歯が予定通りに動かなかったり、その分治療期間が長くなってしまうという事も起こります。
また、装着時間が守られていても、マウスピースがぴったりとフィットしていない状態では、歯が計画通り動かない可能性が高くなります。そのため、装着時間を守り、奥までしっかりと装着することがゴールの近道となります。
装着時に奥歯で強く咬まない
インビザラインはマウスピースであることから、奥歯の咬む面も覆いかぶさる形状となっています。しかし、マウスピースが入った状態のまま、奥歯を強く咬んでしまう癖が日常的に行われると、奥歯が下へ沈み込んでしまい、奥歯でうまく咬めなくなってしまう事があります。
そのため、食いしばりに気を付けながら、マウスピース装着時には奥歯で強く咬まないように注意が必要です。
装置を外したら必ず専用のケースに入れる
インビザラインは、食事の際にはマウスピースを外します。この時起こりやすいのは、外したマウスピースをティッシュに包み、そのまま紛失してしまう事です。特に外食時に多く、店員さんもティッシュに包んであることから、マウスピースに気づかずそのまま捨ててしまうケースが多いようです。
このようにマウスピースを紛失してしまうと、新しく装置を作製する必要があるため、
その分
- 「治療期間が延びる」
- 「追加の料金が発生する」
などのトラブルが起きてしまいます。インビザラインには、専用のケースが付属します。そのため、外す場合には必ずケースに入れて保管することをお願いしております。
力任せに外さない
インビザラインは独自の素材で作られており、耐久性にも優れていますが、規格外の力が加わった場合には亀裂が入ってしまい壊れる事があります。破損してしまうと紛失時と同じように、再作製する必要がありますので、下記動画のように奥歯から外し、インビザラインお渡し時のご説明を守ってご使用ください。
装着時には甘い飲み物を控える
特に甘味料の入っている飲料は、含まれている糖分がマウスピースと歯の間に入り込んでしまいます。長時間に渡り糖と歯が接触する事で、虫歯のリスクが高くなる事がありますので、装着時には甘い飲み物を控えていただく必要があります。
無糖のコーヒーや紅茶は虫歯のリスクがないものの、マウスピースに着色がついて目立ってしまうこともありますので、気になる方は控えていただくのがよいでしょう。
歯の治療を行う場合、必ず担当医に相談を
インビザラインはご存知の通り、取り外しが可能な矯正装置です。取り外しができるという事は、歯の治療も問題なくできるという事になります。
しかし、担当医と相談せずに虫歯の治療をすると、治療後に歯の形が変わってしまい、マウスピースが入らなくなってしまうなどのトラブルの原因となってしまうケースもあります。
一度に数十枚のマウスピースを作るインビザライン治療では、歯の形が変わったことでマウスピースが入らなくなってしまうと、全てのマウスピースが適合しなくなります。そうなってしまうと、マウスピースの作り直しで追加の料金がかかったり、治療期間がその分延びてしまうことも少なくありません。
虫歯の症状がある場合には自己判断をせず、必ず担当医に相談しましょう。
まとめ
以上のことから、インビザライン治療中の注意点は
- ・指示された装着時間を守り、しっかりとフィットさせる
- ・主にマウスピース装着中は、奥歯で強く咬まない
- ・外した後は、すぐにケースに入れて保管する
- ・マウスピースの着脱は、慎重に行う
- ・装着したまま、砂糖の入った飲料を飲まない
- ・虫歯治療などは、必ず担当医に相談する
となります。インビザラインは自己管理型の矯正治療の為、それだけでも大変かと思いますが、注意事項を守っていただくとより経過が安定し、治療もスムーズになります。
秋葉原リヨンドール歯列矯正歯科クリニックでは、上記の注意点を含め、患者様に使用方法や疑問点について詳しくご説明しております。矯正期間及び矯正治療終了後もスタッフがしっかりサポートしていきますので、安心してご来院ください。
無料カウンセリングも随時受け付けておりますので、メールまたはお電話からお気軽にお問い合わせください。