- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
インビザライン治療はどの歯科医院でも同じ?
2021年07月3日
こんにちは、秋葉原リヨンドール歯列矯正歯科クリニックです。
今回は、インビザラインでの矯正治療はどの医院で治療を受けても治療結果は同じ結果になるのかをお話します。
インビザライン治療はどの歯科医院でも同じ?
マウスピースさえ作成すれば、治療計画通りに歯を動かすため、ブラケット治療よりも簡単に治せそう!と治療をされている歯科医院さんもあるかもしれません。
ですが、そうではなく治療する歯科医院によって治療のゴールが変わってきます。
カウンセリングにお越しになる方で、数件の歯科医院を回っている方も少なくありませんが、矯正歯科に行かれている方は少なく思います。
どこでもインビザライン治療が受けられる今、本当にしっかりとした治療が受けれるのはどれだけあるでしょう、、、。
治療費の幅も30万から150万ぐらいまでありますよね。
他の矯正治療もそうですが、しっかりとした技術がなければ治療はうまく進みません。
アラインテクノロジー社がマウスピースを作成をして下さいますが、先生がしっかりとした判断が出来なければ、それなりの結果にしかなりません。
見極める力や、自身の分析結果を見比べ、どのように動かすかなど、細かく見ていかなければいけません。
◆矯正の技術が違う
まず、矯正がどれだけできるのか、どれだけ理解しているのか、どれだけ学んだか、それによって、技術も考え方も、ゴールに向かうプロセスも違います。
通常矯正分野は学生時代、本当にさらっと学ぶだけです。その知識のみで自院にくる患者様に矯正治療を行う医院もあります。
お子さまのスペース不足など、取り外し式を取り入れているところもあると思いますが、どのくらい必要か、骨格を分析して、その患者様の必要な数値までわかって広げているのでしょうか。
歯の動きや口腔内は患者様によって様々なので、学んだ知識だけでは治療のゴールには迎えませんし、治らないと不安やストレスを抱える事にもなりますよね。
とりあえずの治療は存在しませんし、しっかりと検査、分析、診断を行った治療をして、ゴールを迎えるべきだと思います。
治療にあたるドクターも常に考え方や技術を更新していかないと、ついていけません。
◆インビザライン治療のゴール設定から歯の動きを考える
全ての治療にゴールがあります。その、ゴールが先生によって違います。これは、その先生の矯正のやり方、技術によってかなり差が出ます。
インビザラインでもそれは全く同じことが言えます。
インビザラインの場合、まず、患者様の口腔内のスキャンをし、データをインビザライン社に送ります。
数日後、アラインテクノロジー社から診断が送られてきますが、ここでの見極めが重要で、この診断をドクターがしっかりインビザライン社に指示を出していかないと、ゴールは迎えられません。
今までの矯正の知識、技術、理解度、全て集約しアラインテクノロジー社へ指示を出し、患者様のマウスピースを作成していくのです。
- ・ゴール設定・・・まず、患者様の口腔内からゴールを決め、1歯ずつの位置を細かく設定します。
↑この時点でまず大きな差が出ますよね。骨格の分析や、横顔のライン、現状の歯並び、噛み合わせ全てを見て決めていきます。分析せずマウスピースを作成し、出来上がってきたマウスピースをそのまま患者様にお渡しする歯科医院さんもあります。
・動かす順序・・・歯には動かす順序、どれだけ動かすか、歯の大きさや形、骨の厚みなどを考えながらゴールに向かうよう設計していきます。↑この内容が理解できていないと、アラインテクノロジー社が下した診断を見極めることも、こちらから支持することもできません。
- ・アタッチメントの位置決め・・・インビザラインで治療をする際、歯にアタッチメントを装着する必要があり、歯の動きをクリンチェックという治療計画で設定し、どの動きをアタッチメントで設定しやねじれを治し動かすハンドルみたいな働きをしてくれます。その動きを実現するのがアタッチメントで、「どのように歯を動かすか」「いつから動かすか」など、かなり重要なポイントになってきます。歯が動かなかったら治療は成功しませんので、この「アタッチメント」の場所、形はとても重要となってくるのです。
矯正の歯の動きを理解していないと、このアタッチメントの差で、治療に大差が出てしまいます。
この「アタッチメント」の形、どこにつけるかをドクター自身が指示をしていかなければなりません。
このようにインビザラインでの治療を開始する前に患者様一人一人に対して、事細かく指示を出す必要があり、その診断を見極めてマウスピースの作製に移ります。
見た目は同じようなマウスピースですが、実際は治療をする医院で結果は全く異なります。求めるゴールも違います。
マウスピースを使用するインビザラインの治療はこのようにゴールを設定し、そのゴールにどのように向かうかを患者様の口腔内から設計し、順序決め、その順序に従い歯をアタッチメントで誘導して治療していきます。
◆安さの落とし穴
インビザラインの価格設定は医院によってかなり差があります。
今よくあるのが、「〇万から」。カウンセリングを受け、実は○○万でした。とかよくありますね。
それでも安いと思います。しっかりとカウンセリングを受け、自分のゴールがどこなのかをしっかりと聞かれたほうが良いかと思います。
実は「歯を全体的に削る」や、「抜かずに済むように前に出す」とか、「噛み合わせは治らない」、「咬み合わせは治せない」とか、様々です。
しっかりと骨格の分析や診断をすれば、顎のアーチを整えたり、スペースを確保すれば削る必要はありませんし、前に出す必要もありません。
ただ、「抜く」治療をインビザラインでやろうとすると難易度がかなり上がります。これは、ブラケット治療にも言えますので、なるべく抜かずに進めたいんだと思います。
あと、マウスピースの枚数の制限があったりして、「安い」のかもしれません。
通常のインビザラインの治療は何年間のライセンス契約なので、その間にマウスピースを作成し、作り直すことも可能です。
ただ、「安い」場合、インビザラインの中でもその枚数の中で治すという制約がある治療があるので、その場合に当てはまるかもしれません。
○○枚まで。その場合、噛み合わせの治療は出来ない場合が多いので、簡単に言うと「部分矯正」のような治療に当てはまるかもしれません。奥歯を動かすことはできません。
前歯のガタガタを前に出すなり、削るなりしてスペースを取り、治す程度だったら、○○万で可能だと思います。が、患者様が使用しなかったら成立しない治療なので、もしマウスピースを使わなかったらどうするんでしょう・・・・。
その枚数制限の中では治療することが出来ないと思います。
一枚一枚のマウスピースは違いが分からないぐらい、少しずつ少しずつ動かしていきます。ガタガタ歯並びの方ではその枚数制限ではとっても治療することが出来ません。
◆リファイメントを行いながら
マウスピースの使用をしていくなかで、途中で再度スキャンをしマウスピースを作りなおすことがあります。
多くの患者様が「リファイメント」を何度か行って微調整を行い、治療計画の軌道修正を繰り返し行い、最終ゴールに向かいます。「リファイメント」が決して悪いことではなく、「改善」するために行います。
しっかりとマウスピースを使用している方でももちろん行い、しっかりとした噛み合わせ、歯並びになるように微調整をしていきます。このリファイメントを行うことにより、ゴムかけが必要になったり、アタッチメントが増えたり、少なくなったり、マウスピースの枚数が増えたり、減ったりもあります。

アライナーの浮き
↑そのほかに使用時間が短かったりするとこのように「浮き」が出てきてしまうのでリファイメントをします。
しっかりと使用していても、途中改善のためにリファイメントをしていきますし、「浮き」が出てきたら再度マウスピースを作り直す必要があるので、リファイメントをしていきます。
*「安い」ところだと、このリファイメントを行ってくれるのか確認が必要だと思います。しっかりと使用していてもキレイな歯並びにしていくため微調整は必要です。
◆医院選びのポイント
もちろん患者様が「どこを何をポイント」にするか、です。
安ければ安いほどいい。そうであれば、とことん安いところを探すことが出来ると思います。安くても自分の思っているゴールと医院のゴールが違えば治療は成立しませんよね。ここだけ治ればいい、と思うのは結構難しく、部分的に治すのは色々支障が出てくる場合もありますから注意が必要です。
目先のことだけ考え、とにかく前歯のみ、安くできればそれでいい、としてしますと、将来支障が出てくる場合もありますし、前歯のみ治療をすると、基本前に出す必要が出てくるので、噛み合わせの考慮もしなければいけません。
インビザライン治療や矯正治療は、やはり技術や、経験年数、治療患者数に匹敵すると思います。
どれだけの実績があるか、先生の治療のゴールはどこか、どのように診断し、治療計画を立てているか、など、知る必要もあります。
適当に見様見真似で治療をしても、その結果にはなりませんので、しっかりと患者さまが見極める必要があります。
もちろん、一般歯科でも矯正治療をする先生もいますし、矯正担当医がいるところは別ですが、矯正歯科でも色々な矯正治療の方法がありますし、診断方法も全く違います。
絶対に抜かない!とか、大人=抜歯というところもあるので、しっかりとカウンセリングを受けることも大切ですし、しっかりとした分析を行っているのかも重要です。実は抜かずに済む、ケースもあります。
始めの提示金額は安くても、追加料金や、治療の難易度で異なるケースもありますので、カウンセリング際にしっかり確認をしていただくことをお勧めいたします。
マウスピースを自分で着脱できるか心配という方もいらっしゃるかと思います。
着脱のコツやアドバイスもさせていただきますので、気になることがございましたらお気軽にスタッフにおたずね下さいね。





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