- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
矯正を始めてから口内炎が増えた?できやすい場所と原因・対処法を解説
2026年10月24日
矯正を始めてから口内炎が増えた?できやすい場所と原因・対処法を解説
はじめに
歯列矯正を始めてから、「以前より口内炎ができやすくなった」「いつも同じ場所が痛くなる」と感じたことはありませんか?
矯正治療中は、ワイヤーやブラケット、マウスピースなどの装置が口の中に触れることで、頬や唇、舌などに刺激が加わることがあります。
特に治療を始めたばかりの時期や、装置を調整した直後は、これまでと口の中の環境が変わるため、違和感を覚える方も少なくありません。
ただし、口内炎の原因は矯正装置による刺激だけとは限りません。
今回は、矯正中に口内炎ができやすい場所や原因、自宅でできる対処法、歯科医院に相談した方がよいケースについて解説します。
2. 矯正中に口内炎ができやすくなるのはなぜ?
矯正中に口内炎ができる原因の一つが、矯正装置による物理的な刺激です。
ワイヤー矯正では、歯の表面に取り付けたブラケットやワイヤーが頬や唇の内側に接触することがあります。
マウスピース矯正でも、装置の縁が歯ぐきや粘膜に触れたり、着脱時に口の中を傷つけたりする場合があります。
このような刺激が繰り返されると、粘膜に小さな傷ができ、炎症や潰瘍につながることがあります。
また、疲労やストレス、栄養状態、口腔内の乾燥などが口内炎の発生に関係する場合もあります。
そのため、矯正中に口内炎が増えたとしても、すべてが装置によるものとは限らない点を理解しておきましょう。
3. 矯正中に口内炎ができやすい場所
場所ごとの特徴と原因
① 頬の内側
ワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーが頬の内側に触れることで、粘膜が傷つくことがあります。
特に奥歯付近は、ワイヤーの端が当たる場合もあるため注意が必要です。
② 唇の内側
前歯に取り付けたブラケットが唇の裏側に触れることで、口内炎ができる場合があります。
話したり食事をしたりする際に装置と粘膜がこすれ、痛みを感じることもあります。
③ 舌の側面や裏側
舌側矯正(歯の裏側に装置を取り付ける矯正)では、装置が舌に接触することがあります。
また、マウスピースの縁や突起が舌に当たり、違和感や傷の原因になる場合もあります。
④ 歯ぐきの近く
マウスピースの縁が歯ぐきに強く当たると、赤みや痛みが生じることがあります。
装置が適切にフィットしていない場合もあるため、同じ場所に繰り返し傷ができる場合は歯科医院で確認してもらいましょう。
4. ワイヤー矯正とマウスピース矯正で口内炎の原因は違う?
ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、口の中に触れる装置の形状が異なります。
| 矯正方法 | 主な刺激の原因 |
|---|---|
| ワイヤー矯正 | ブラケットやワイヤーとの摩擦、ワイヤーの端の接触 |
| マウスピース矯正 | マウスピースの縁や突起の接触、着脱時の刺激 |
| 舌側矯正 | 歯の裏側の装置と舌との接触 |
マウスピース矯正は、一般的にワイヤー矯正と比べて装置による粘膜への刺激が少ない傾向があります。
ただし、マウスピース矯正でも口内炎や粘膜の傷ができないわけではありません。
いずれの矯正方法でも、痛みが続く場合は装置の状態を確認することが大切です。
5. 矯正中に口内炎ができたときの対処法5選
口内炎ができたときは、痛みを我慢するだけでなく、刺激を減らして口の中を清潔に保つことが大切です。
① 矯正用ワックスを使用する
ワイヤーやブラケットが頬や唇に当たって痛む場合は、矯正用ワックスを使用する方法があります。
装置の当たる部分をワックスで覆うことで、粘膜への摩擦を軽減できます。
ただし、ワックスは一時的な対処法です。同じ場所に繰り返し傷ができる場合は、装置の調整が必要なこともあります。
口内炎ができているときは、辛いものや酸味の強いもの、熱い食べ物などがしみることがあります。
また、硬い食べ物や尖った食べ物が傷に触れると、痛みが強くなる場合があります。
口内炎が治るまでは、やわらかく食べやすい食事を選ぶとよいでしょう。
③ 口の中を清潔に保つ
口内炎が痛むと歯磨きがおろそかになりがちですが、矯正中は口腔内の清潔を保つことが重要です。
毛先のやわらかい歯ブラシを使い、傷の部分を強くこすらないようにしましょう。
また、食後に水で口をすすぐことも、食べかすを取り除くための補助になります。
④ 口内炎の薬について相談する
痛みが強い場合は、口内炎用の塗り薬やうがい薬などが役立つことがあります。
ただし、口内炎にはさまざまな原因があるため、すべての症状に同じ薬が適しているわけではありません。
市販薬を使用する際は薬剤師に相談し、症状が続く場合は歯科医師の診察を受けましょう。
⑤ 装置が当たる場合は歯科医院に相談する
マウスピースの縁やワイヤーが繰り返し同じ場所に当たる場合は、装置の調整が必要な可能性があります。
マウスピースを自己判断で削ったり、ワイヤーを切ったりすると、装置の破損や治療への影響につながるおそれがあります。
無理に自分で直さず、歯科医院へ相談しましょう。
6. 矯正中の口内炎を予防するためにできること
口内炎を完全に防ぐことは難しいものの、日常生活で意識できるポイントがあります。
口腔内を清潔に保つ
食後の歯磨きや装置の清掃を丁寧に行い、口の中を清潔に保ちましょう。
栄養バランスのよい食事を心がける
ビタミンB群、鉄、亜鉛などの不足が口内炎に関係する場合があります。特定の栄養素だけに偏らず、バランスのよい食事を意識しましょう。
十分な休息をとる
疲労やストレスが口内炎のきっかけになることもあります。睡眠や休息を大切にしましょう。
装置の違和感を放置しない
矯正装置が強く当たる場所がある場合は、傷ができる前に歯科医院へ相談することも大切です。
7. 口内炎は何日くらいで治る?歯科医院へ相談する目安
一般的な口内炎の多くは、1〜2週間程度で自然に改善します。
ただし、矯正装置による刺激が続いている場合は、傷が治りにくくなることがあります。
次のような場合は、早めに歯科医院や医療機関に相談しましょう。
-
2週間以上たっても治らない、または悪化している
-
同じ場所に何度も口内炎ができる
-
痛みが強く、食事や水分摂取が難しい
-
口内炎が大きくなったり、数が増えたりしている
-
出血、強い腫れ、発熱などを伴う
特に、治らない口内炎を「矯正中だから仕方ない」と放置しないことが重要です。
8. よくある質問
Q. 矯正中の口内炎は慣れればできなくなりますか?
装置を装着したばかりの時期は、頬や唇の内側が刺激を受けやすいことがあります。
時間の経過とともに違和感が軽減する方もいますが、装置の一部が強く当たっている場合は、自然に改善しないこともあります。
繰り返し口内炎ができる場合は、歯科医院に相談しましょう。
Q. 口内炎が痛いときはマウスピースを外してもよいですか?
マウスピース矯正では、決められた装着時間を守ることが重要です。
口内炎ができたからといって、自己判断で長時間外し続けると、歯の動きに影響する可能性があります。
痛みが強くて装着できない場合は、無理をせず歯科医院に連絡し、対応方法を確認してください。
Q. 口内炎があると矯正治療は中断になりますか?
軽い口内炎であれば、必ずしも矯正治療を中断する必要はありません。
ただし、症状が強い場合や装置が原因で傷が繰り返される場合は、装置の調整や治療計画の確認が必要になることがあります。
9. まとめ|矯正中の口内炎は我慢せずに相談を
矯正治療中は、ワイヤーやブラケット、マウスピースなどが口の中に触れることで、口内炎ができる場合があります。
特に頬の内側や唇の裏側、舌、歯ぐきの近くは、装置の刺激を受けやすい場所です。
口内炎ができたときは、刺激の強い食べ物を避え、口腔内を清潔に保つなど、症状に合わせた対応を心がけましょう。
また、口内炎が長引く場合や、同じ場所に繰り返しできる場合は、装置の調整が必要な可能性もあります。
秋葉原リヨンドール歯列矯正歯科クリニックでは、患者様が安心して矯正治療を続けられるよう、治療中のお悩みやご相談にも対応しています。
矯正中の口内炎や装置の違和感が気になる場合は、お気軽にご相談ください。
ご予約・ご相談はこちらから!
▶︎ [ご予約フォームリンク]






0120-78-1313

