
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
知覚過敏との付き合い方
2023年03月3日
あっという間に3月になりましたね🌸
毎年この時期になると、国家試験に向けて毎日必死で勉強していたあのころを思い出します…💭
明後日は歯科衛生士の国家試験ですね。
たくさんの方の努力が実を結びますように🪥🌸
今回は【知覚過敏】のお話をしようと思います。
知覚過敏と聞くだけで、なんだかキーンとしてきますね…笑
「今まで全くしみなかったのに、矯正治療を始めたら歯がしみるようになった」
こう言われる患者様は少なくはありません。
また、矯正中は知覚過敏になりやすいと言われています。
なぜ歯がしみやすくなるのか、書いていこうかなと思います!✍
歯の表面は硬いエナメル質と呼ばれるもので覆われており、通常エナメル質で覆われているところがしみることはありません🦷
しかし、エナメル質の下にある象牙質には神経とつながる穴が開いているので、何らかの原因で象牙質が出てしまうと、神経に刺激が伝わり痛みが起こる状態となってしまうのです。
これがしみるの原因です。
歯は、歯と歯茎の間に隙間を作り動いていくので、矯正治療中は象牙質が露出しやすく歯がしみることが多く起こってしまうのです。
個人差がありますので必ずとは言い切れませんが、矯正中は知覚過敏は付き物になるのかもしれないですね…
では、どのような対処法があるのか見ていきましょう👀
①歯医者で薬を塗ってもらう
知覚過敏用の薬があるので、それを塗布することで痛みの軽減が出来ます。
露出してしまった象牙質に、膜を張るようなイメージです☁
日頃の歯みがきなどでその膜ははがれてしまうことがあるので、何度か塗布することがおすすめです。
②知覚過敏用の歯磨き粉
知覚過敏用の歯磨き粉があるのはご存知でしょうか?🪥
現在はホワイトニングや口臭予防、着色除去などいろいろな用途に合った歯磨き粉が出ています。
知覚過敏用の歯磨き粉には露出してしまった象牙質を覆う成分が含まれているので、神経への外部刺激が伝わるのを防ぐことが出来ます◎
歯磨き粉コーナー探してみてください🔍(強い力で磨くのはダメですよ)
痛みが長く続く場合は、むし歯やなにか炎症が起きている可能性がございますので
そのままにせず歯医者を受診してくださいね🦷
(当院は矯正専門となりますのでお手数ですが、近隣またはかかりつけの一般歯科さんへお願い致します)