- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
マウスピース矯正 Q&A
2021年08月30日
マウスピース矯正 に関するよくある質問をお答えしていきます!
Q.歯を抜かなければいけませんか?
A.歯並びや骨格によって、抜歯の必要性は異なります。
当院では検査後に抜歯・非抜歯どちらが適切かをご説明し、「どちらでも治療可能」といった場合には、患者様ご自身にお選びいただいております。
どちらの方法もメリット・デメリットがございますので、診断時にドクターが詳しくお話しいたします。また、抜歯をしたとき、非抜歯で治療した時の横顔のシミュレーション写真をお見せいたしますので、よりイメージがわきやすく、選択もしやすくなります。
Q.どんな歯並びでも治療できますか?
A.外科治療が必要なケース以外であれば、基本的には可能です。
マウスピース矯正は主に前歯のガタガタしか治せないと思われがちですが、当院では奥歯を含めた噛み合わせの治療も可能です。
また、「埋伏歯」と呼ばれる本来生えてくるはずの歯が埋まっていて、その歯を引っ張ってこなければならない場合、マウスピース矯正には向きません。外科治療が必要なのか、埋伏歯があるのかは、レントゲン撮影等の検査を行い、診断をしなければわかりません。
Q.神経がない歯でも動きますか?
A.神経がない歯でも、矯正治療によって動かすことは可能です。
ただし、インプラントはマウスピース矯正にかかわらず、矯正治療で動かすことはできません。本来、歯の根っこと土台となる歯は、歯根膜(しこんまく)があります。センサーの役割を果たすこの歯根膜は、矯正治療において歯を動かす重要な役割があるのですが、インプラントにはその歯根膜が存在しないため、動かすことができないのです。
Q.どのくらいの期間で治療が終わりますか?
A.当院では、抜歯なしで2年以内、抜歯ありで2年半前後が目安となっております。(装着時間等が守られない場合には、治療期間の延長が予想されます)
本来マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて治療期間が長くなってしまうことがネックでした。しかし、当院では患者様全員に対して「加速装置」の使用をお願いしております。加速装置は、マウスピースの交換日数を早める効果が期待されています。当院で取り扱っているのは、「オーソパルス」と「アクセルデント」です。
加速装置については、こちら↓の記事もご覧くださいね。
Q.どうしてマウスピースで歯が動くのですか?
A.動かしたい位置までの歯の軌道を再現した、数十枚のマウスピースを順番に交換することで、歯を徐々に動かしています。ただ歯を動かす方法が異なるだけで、歯が動く原理としてはワイヤー矯正とマウスピース矯正では同じですので、どうぞご安心くださいね。
Q.セラミックを被せた歯でも、マウスピース矯正はできますか?
A.もちろん可能です。
セラミックはプラークや歯石が付着しにくいといった利点がありますが、それは矯正治療にとっては欠点となります。なぜならば、その付着しにくいといった特徴は、ワイヤー矯正で使用する装置である、ブラケットにも作用してしまうためです。セラミックは、金属の被せものよりもブラケットが外れやすく、少しの力でもこの脱離が起こりやすくなってしまいます。さらに、何回も装着、脱離を繰り返すと、セラミックの表面に傷が多くなってしまいます。そういったことを回避できるのも、マウスピース矯正のメリットです。アタッチメントと呼ばれる突起物を除き、マウスピース矯正は基本的に歯の表面に装置をつけることはありません。このことから、セラミックの被せものが多い方には、マウスピース矯正が向いているといえるでしょう。
Q.何歳からマウスピース矯正が可能ですか?
A.マウスピース矯正は、本来生え変わりの激しい時期には不向きだと言われているため、当院では大人の歯(永久歯)が生えそろう12歳以降を対象に治療を行っております。
この永久歯列と呼ばれる歯並びの完成は、ひとりひとり時期が異なりますので、焦らずゆっくりと待ちましょう。
Q.治療中の食事制限はありますか?
A.マウスピース矯正では、特に食事制限はありません。治療前と同じように、お好きなものを食べていただくことが可能です。ただし、食事の際にはマウスピースを外してくださいね。
Q.通院頻度はどのくらいですか?
A.当院では、基本的には2か月に1回の通院を推奨しております。外出を控えたい方やお忙しい方などには、オンライン診療も行っております。詳しくはカウンセリングにてお話ししておりますので、お気軽にお問い合わせください。
Q.後戻りは起こりますか?
A.治療後に「リテーナー」と呼ばれる保定装置を装着していない場合、高確率で後戻りが起こります。
ただ、このリテーナーをしっかりと装着していれば、後戻りのリスクは最小限に抑えることができます。また、歯が動いてしまうお口の中の癖(口腔習癖)も後戻りの原因となってしまいますので、当院では随時チェックしております。お口の中の癖は無意識化で行われ、本人が気づいていないものでも、口の中には癖の証となるものが残ります。そのような面でもしっかりとサポートしておりますので、どうぞ安心してお任せください。
いかがでしたか?無料カウンセリングでは、このような疑問にさらに詳しくお答えできますので、マウスピース矯正をご検討中の方は一度お気軽にご相談くださいね。