歯がガタガタしている(叢生)の原因は?治療法とは?
2022年04月25日
■叢生とは?
叢生(そうせい)とは、歯並びにがたつきがあり、デコボコのある状態のことを言います。現代人は昔よりも顎が小さくなったことから、この叢生である割合が多いといわれています。
■原因は?
叢生にはいくつかの原因があります。いったいどんな原因があるのでしょうか?
●遺伝
叢生の多くは、歯が並ぶスペースが少ないことが原因で起こります。これは、本来並びきるはずのスペースが不足していることで、歯が並びきらずにガタガタになってしまうために起こります。
顎の大きさは、主に遺伝が原因とされているのは、あの有名なハプスブルク家の症状がでも分かります。
●生活習慣
ここでいう生活習慣とは、主に口腔習癖(こうくうしゅうへき)と呼ばれる、お口周りの良くない癖を指します。
例を挙げると、
・舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)
舌で前歯を押したり、飲み込むときに舌が前に出てきてできてしまう癖です。舌は私たちが思っている以上の力を持っているため、舌の悪い癖があると、舌の力によって歯が動いてしまうといったことが生じてしまいます。
・咬唇癖(こうしんへき)
下の歯で上の唇を噛んだり、上の歯で下の唇を噛んだりすることも、後天的な歯列不正のファクターになり得ます。常習化してしまうと、大人になってからも歯は力のかかる方向に傾き、動いてしまいます。
・口呼吸(くちこきゅう)
口呼吸はただ口が乾燥したり、顔貌の形成に影響を与えるだけでなく、歯並びを悪化させる原因にもなってしまいます。また、空気を口から直接吸うことで、ウイルスまで吸ってしまい、感染病のリスクも上がってしまいます。
などになります。口腔習癖についてもっと詳しく知りたいという方は、こちらの記事もご覧ください。
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■矯正治療では抜歯は必要か?
叢生の場合
- ・歯を抜かなくても治せるケース
- ・歯を抜いたほうがきれいに並ぶケース
- ・抜かないと治せないケース
だいたいはこの上記3つに分かれます。抜歯をしなければ歯を並べることが難しい場合は抜歯に、歯並びを少し広げてあげれば非抜歯でも対応できそうな場合は非抜歯になる傾向にあります。(抜歯は主に前から4番目の歯)
抜歯や非抜歯については、クリニックの治療方針や、ドクターの考え方によってもばらつきがあります。自分に最適な治療方法を見つけるためには、まずは色々なクリニックにご相談することが望ましいでしょう。
当院ではレントゲンやその他の検査資料をもとに、抜歯、非抜歯の治療計画をご説明し、そちらでも治療が可能である場合には患者様ご自身にお選びいただいております。
こちらの検査、診断は現在カウンセリングから一週間以内にご予約をいただける場合、無料でさせていただいておりますので、より精密な治療計画(期間や抜歯の有無など)を知りたいという方は、お気軽にお申し付けくださいね。
また、カウンセリング後にお時間があれば、当日に検査までは行うことができます!
■叢生の治療期間
叢生のみならず、矯正の治療期間はおよそ1年半~3年が目安とされていますが、抜歯があるかどうかや、歯の移動量、動きやすさなども関係してくるので、個人差が大きいことで断言するのは難しいでしょう。
■叢生は後戻りすることが多い?
叢生は一部で後戻りの確立が高いといわれることがありますが、これは間違いです。どんな歯並びでも、保定期間が不十分であったり、口腔習癖が取り除けていない場合には後戻りは起こります。ただし、歯を並べるスペースがないのを無理に並べた場合、保定装置を外した後戻りが起こりやすいといったことはあります。
治療後のリテーナー(保定装置の使用は、必ず担当医の指示に従うようにしましょう。
■マウスピース矯正でも直せる?
叢生は比較的マウスピース矯正でも直しやすい歯並びです。
しかし、前歯のガタガタだけ取れればいいと部分矯正をした場合、奥の噛み合わせがズレてしまい、うまく噛めないといった治療後のトラブルがよく起きてしまいます。
これはどの歯並びにもいえますが、安易に前だけ治すのではなく、矯正の専門医にしっかりと診断をしてもらい、それでも可能であれば部分矯正にした方がよいでしょう。
当院では、部分矯正も、奥歯を含めた全顎矯正もどちらも矯正の専門医が診断し、治療計画を立てていきます。カウンセリングはドクターが担当いたしますので、叢生の歯並びでお悩みの方は、まずはお気軽にご相談くださいね。
叢生(がちゃがちゃの歯並び)もご覧ください。