- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
歯は賢い
2022年09月12日
こんにちは、秋葉原リヨンドール歯列矯正歯科クリニックです🎑
9月に入り朝晩が急に涼しくなってきましたね。
いろんなところで大好きな芋の食べ物を見かけるようになり、わくわくしています🍠
さて、皆さんは【歯の後戻り】についてご存知でしょうか?
歯はとても賢くて、元あった場所に戻ろうとする力を持っています。
矯正治療で歯を理想とする位置へ動かし、治療が終わったあと
『やったー!治療終わった!マウスピースとはこれでおさらばだ~!!』と何もせずそのままにしておくと歯が動き出します…
この歯が元いた場所へ戻ることを【後戻り】と言います。
簡単にいうと、綺麗に並べた歯がまたガタガタになってしまうよという事ですね😶
せっかく時間とお金をかけて、痛みにも耐えて頑張ってきたのに元に戻ってしまっては悲しいですよね。。。
では、後戻りを防ぐ方法はどういったものがあると思いますか?
【保定期間】
この後戻りを防ぐための期間を『保定期間 ほていきかん』と言います。
この期間は約2年程です。矯正治療を行った期間とだいたい同等の期間を設ける必要があります。
保定装置
保定装置とは、字の通り保定するための物のこと。
歯を固定するのに使用します。いろんな保定装置があるんです!
当院での扱いが多いもののみご紹介します💡
①ソフトリテーナー
当院はこちらを進めています。透明のマウスピース!
インビザライン治療同様、お食事と歯磨きの際に外していただきそれ以外の時間でお使いいただきます。
少しずつ使用時間を減らしていき、最終的には無しにしていく…というような感じです😌
メリット:取り外しができる ホームホワイトニング時のマウスピースとして使用できる
デメリット:着色が付く 少し喋りにくくなる(すぐに慣れる方がほとんど!)
②Fixリテーナー
Fixは固定式の保定装置です。
前歯の裏に針金につけ固定します。固定式なので自分で外すことは出来ません✖
メリット:目立たない 外さなくていい
デメリット:汚れがたまりやすい(歯石が付きやすくなります)
当院ではインビザライン治療のみになるので、②Fix は使用されることはあまりありません。
ブラケットで治療されると使用されることが多いかと思います…🤔
(Fixご希望される方はお気軽にお申しつけくださいね)
当院で、インビザライン治療を終えられた方はすぐにソフトリテーナーへは移行せず、表面にアタッチメントのついていないインビザラインリテーナーを使用していただきます!(フルプランのみ)
『ん?どういうこと?』と思いますよね(笑)
ソフトリテーナーは完全に固定するマウスピースで、もう歯を動かすことは出来ません。
それに比べて、インビザラインリテーナーは少しの隙間や噛み合わせであれば、歯を動かすことができるのです。
大きな違いは【歯を動かせる】【動かせない】ですね。
インビザライン治療を終えられた方は最終の微調整としてすぐにソフトリテーナーへは移行せず、まずはインビザラインリテーナーへ移行され、噛み合わせなどを微調節する方がほとんどです😊
もちろん治療終了の時点で、何も気になるところはない!噛み合わせも問題ないからこのまま固定したい!!という方は、ソフトリテーナーへ移行できます👌
『インビザラインリテーナーだと歯は動くから、保定期間には含まれないの?』と聞かれることがありますが、
保定期間に含まれますのでまた期間が長くなるということはございません。
保定期間はとても大切な期間です。
大変だった治療からやっと解放されたのに、またマウスピースなんてやってられるかあ!!となるかもしれませんが
口腔習癖などが残っている方は1か月程で後戻りする場合もあります。
最低でも半年〜1年は保定装置を使用しましょう👨⚕️✨
また後戻りの症例なども載せていこうと思うのでよかったら見てください🤝